アウェー環境の職場で疲れ、集中できないのに「集中しなきゃ!」と無理やり思ってはいないでしょうか?
「集中するには」いったん休憩(サボり)が大切です!
まず、ストレスを感じやす「アウェー環境」にいる新入社員は疲れやすいの仕方ありません。その疲れは集中力を奪います。
そこで無理やりにでも「集中しなきゃ!」となると、自律神経の負担が増え更に疲れる悪循環になります。
新入社員時代こそ「疲れて集中できない」時ほど「休憩(サボり)」を入れてその後の作業効率を上げる習慣をつけて乗り越えましょう!
今のうちにこの習慣をつける事で、仕事効率の高い社員になっていけます!それでは詳しく紹介していきますので参考にしてみてください!
※この記事の内容は東京疲労・睡眠クリニック院長で脳疲労の専門家梶本修身先生の「誰でも簡単に疲れをスッキリ取る方法」を参考に書かせていただいています。ぜひ気になる方はリンクからご確認ください。
【誰でも簡単に疲れをスッキリ取る方法】著 疲労回復専門医 梶本修身
新入社員はアウェーで疲れる
新入社員は「初めての職場」「初めての仕事」「初めてのTHEオフィス」「初めての上司」「初めての同僚」「初めての通勤」「初めての一人暮らし」「初めての得意先」「初めてのテレアポ」など初めて尽くしです。
初めてというのはこれまでになかったものなので決まって「アウェー環境」と言えます。
人間は「アウェー環境」にいると疲れてしまうのです。この環境は大きなストレス新入社員に与えます。
ストレスがすべての疲れの原因
それでは、ストレス下でなぜ私たちが疲れてしまうのかを解説していきます。
ポイントは脳疲労。つまり脳の中にある自律神経がストレスによって疲弊してしまう事が原因なのです。
【自律神経が酸化ストレスで疲れる原因】
ストレス下において私たちは緊張状態を強いられます。緊張状態では危険な状態と脳が判断し本来血圧が上昇し逃げの本能が働きますが自律神経の働きによって必要以上反応し正常でいられなくならないように制御しコントロールします。一方でこの時自律神経の取り込む酸素量が増え、取り込みすぎた酸素が活性酸素となり自律神経内の細胞を酸化(錆び)してしまうのです。それが原因で自律神経の機能が一時的に低下し「これ以上頑張るともたない危険!」とリスク回避をするため脳に指令を出すのですが、その時脳が私たちに「体が疲れた」と情報を書き換え「疲労」を感じる仕組みになっています。
新入社員はストレスだらけ
上の説明をもとに考えると、「アウェー環境」の新入社員はストレス過多により疲れてしまうという事が言えます。
下に、私が新入社員時代に感じていたストレスをざっと並べてみたので参考にしてみてください。皆さんはこのようなストレスを感じていませんか?これはすべて疲れに直結するのです。
【上司に疲れた新入社員】脳疲労を回復させる睡眠と食事を知り仕事を乗り切ろう!
●上司が厳しく何かするのが怖い
●得意先に行くのが怖い
●長時間のデスクワークに腰が痛い
●慣れない環境に戸惑っている
●先輩や上司とウマが合わない
●PCスキルが無く作業に慣れずに目が疲れる
●社内で気を使いすぎて疲れる
●満員電車が辛い
●やってもやっても新しい仕事が来る
●新しい人間関係の構築が大変
●周りの期待が思ったよりも大きくてプレッシャー
仕事中は集中しすぎてはいけない
ここで、一つあるアドバイスをしようと思います。
「仕事は集中しすぎてはいけない」ということです。
【動物的観点からみる集中しすぎてはいけない理由】
野生動物を考えてみると食事や毛づくろいなど、一つの事に集中しすぎると、外的に命を狙われる危険が高まります。動物にとっては集中しすぎる事の方がリスクが高いのです。そのため動物は本来注意力を分散させる能力を身に着けています。私たちにとって最も大切な事は、集中するのではなく「注意力を効率よく配分させること」にあります。
会社は集中を美化しすぎ
私たちの社会では「集中力を高める」ことを美化しすぎる事が多いですが、疲れという視点で考えると注意力を効率よく分配することの方が脳疲労を溜めないため仕事の効率は上がります。
注意力散漫と効率良くは違う
ここで、注意していただきたいのが「注意力散漫」と「注意力を効率良く使う」という事が違うという事。
マインドフルネスの記事でも書きましたが、「注意力散漫」な状態というのは自律神経が乱れやすく、疲れやすいです。
しかし、一方で「メタ認知」客観的に感情や思考をとらえられる能力が身に付けば「注意力は散漫」ではなく「効率よく使える」という事。
実際はマインドフルネスを身につける事が良いのですが、時間がかかってしまいます。
そのため、まずは疲れにより注意力散漫を防ぐことが最初のステップです。
集中しすぎて疲れてしまい、一つのこと以外効率が悪くなるのを避けよう!そのためには「サボり」が必要です!
5分休憩で疲れない脳を作る
それでは、「サボり」いわゆる休憩で脳の疲労の蓄積を抑え効率よく作業するための方法を紹介します!
マルチタスクが欠かせない
本来であれば、一つの事に集中してクリエイティブなものを生み出す事が良いのかもしれませんが、現代の日本企業では「マルチタスク」いわゆる「あれも」「これも」同時にこなす能力の方が仕事が出来る!という評価に繋がりやすいです。
筆者の実体験から言うと、一つの事しかできないというのは一部評価をしてくれる人もいますが出来ない(しない)ところにスポットが当てられ評価されにくいと感じます。
「一つの事に集中力が高い=作業中の視野の狭さ」と捉えられます。※全ての企業というわけではありません。
なので、その集中力を残しつつも、他の作業の効率も上げれるよう「サボり術」を身に着けていきましょう!
こまめな休憩の方法
「サボり」というと抵抗感がある人もいるかもしれませんが、堂々と「サボり」を決め込むのも周りからの目がありますのでお勧めできません。笑
大切なのは、「疲れた」という脳のサインを見逃さずその都度5分ほどの休憩を入れる事です!
【脳の疲れたという3大サイン】
「飽きた」「眠くなってきた」「作業効率が落ちた」
足ぐるぐるで血流アップ
デスクワーク中に疲れを感じたら、いったん仕事を頭の中から外して5分間「足ぐるぐるマッサージ」を取り入れて血流をアップしましょう!
デスクワーク中は同じ姿勢が続き血流が悪くなり、「血を流す」という機能において自律神経の負担が大きくなります。そんな時は血の巡りが悪くなりやすい足首を回すことが大切です。足首を回し血流が良くなることでリラックスできます。交感神経からリラックスできる副交感神経には5分ほどの時間が必要ですので、「脳の疲労のサイン」が来たときは、仕事をしているふりだけして足ぐるぐるマッサージを行いましょう!
疲れてきたら歩く
次に大切なのが、「疲れた」と感じた時にこまめに歩きを取り入れる事です。
この時は、用が無くてもプリントアウトやトイレ、など何かしらの用事を作って歩くようにしましょう!
【歩くことの重要性】
先ほど、説明した「足ぐるぐるマッサージ」と同様に、歩くことで下半身を刺激して「血流」を良くし自律神経の負担を減らすことが出来ます。特に歩くことで「ふくらはぎ」が刺激され血の巡りが良くなるのです。ふくらはぎは下半身から上半身へ血を押し上げて流すポンプのような役割があり「第二の心臓」とも言われます。
※ふくらはぎの血流促進について詳しく知りたい方は東海支部総会講演会講演論文集2019.68 巻 (2019)掲載されている覚前友樹教授,服部一貴教授(岐阜大学院),森田啓之教授 安部力教授 山田宏尚教授(岐阜大学)の研究論文を参考にしてみてください。
長時間着座時におけるエコノミークラス症候群予防に関する研究
【引用元】東海支部総会講演会講演論文集2019.68 巻 (2019)
著:覚前 友樹 服部 一貴(岐阜大院) 森田 啓之 安部 力 山田 宏尚(岐阜大学)
「疲れた」が口癖の新入社員!疲労のサインを知り脳に休息を与えよう!
逃げ込める場所を作る
そして、次に私がおすすめするのは「逃げる場所」を作るです。
慣れない環境下(職場)にはいるだけで、ストレスが溜まり自律神経が疲れますよね。
出来ればその環境から逃げ出して一人になれるのが脳の自律神経を休めるにはベストです!可能であれば1時間おきに5分程度で良いので「逃げ込める場所」を作りましょう!
【仕事中に逃げ込める場所】
◆トイレの個室(トイレに良くいくキャラを演出)
出来れば誰も使っていない離れのトイレなどがおすすめ
◆近くのコンビニ(タイミングを見計らって飲み物を買うふりをして出ていく)
◆車の中(昼休憩中は理由をつけて車の中に逃げ込む)
◆倉庫・書庫(仕事のふりして逃げ込む)
疲れている新入社員は飲みもので対策を!日本茶の3つ成分が効きます!
しんどくなったら目をつぶる
しんどくなった時に目をつむる事で「脳が処理している情報」を遮断することが出来ます。そうすることで走りっぱなしの脳をいったん休めて上げましょう!
脳が処理している情報の約80%は視覚から得るものです。そのため目を閉じて視覚情報をカットオフするだけでも脳を休ませることが出来ます。
理想は、逃げ込める場所で「目をつぶる」のが一番ですが、それがかなわない場合はストレッチするふりして目に手をあてて目をつむりましょう。
「サボり」は決して悪いことではない
かつての筆者もそうでしたが、「サボる」=「悪い事」というイメージと周りにそう思われたらどうしようという恐怖感から決まった時間以外は休憩を取ることが出来ませんでした。
しかし、そういう状態では集中できないのに「無理やり集中しなきゃ」という気持ちが更にストレスになり「自律神経を疲れさせ」些細なミスをするという悪循環をまねていたのです。
人間の集中力は良くて90分が限界です。その限界が来る前に適度に「休憩(サボり)」を入れる事で、ポイントでの集中力は高まり作業効率は上がります。
そして、余裕が出てくるため「1つの作業をしながらもう1つの作業を頭の片隅で考えられる」という状態が作れるのです。
こうやって余裕を作りだせれば、最初は考えられる作業が1つだったのが2つになり3つになります。
新入社員の今だからこそ、「無理やり」という非効率的な集中の仕方ではなく「疲れを溜めない事で余裕を生み出す」集中力を身に着けていきましょう!
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