新入社員のうちは疲れてしまい頭が回らず「失敗・失敗・失敗」が続きそれが原因でネガティブになってしまう事もめずらしくありません。
実はこのネガティブという状態は、新たなストレス(脳疲労)を生み、また疲れが溜まり集中力が下がり次の失敗を生むという負の連鎖に繋がります。
集中できていない状態というのは「思考が迷子」になっている“マインドワンダリング”の状態です。
この状態を脱することが「疲れの負の連鎖」を止めるカギになります。
今回は「マインドワンダリングを止めるマインドフルネス」について説明していきますので是非参考にしてみてください♪
マインドワンダリングって何?
【マインドワンダリングとは】
今、目の前のことに意識を向けず過去や未来その他の雑念・課題に思考をめぐらす「頭の中が迷子」になっている状態の事を言います。
これは、多くの人が無意識にやっている習慣です。
例えば、本を読んでるのに明日の仕事のことを考えたり、仕事中に休日の事を考えてしまったりなど気づかないうちに思考が目の前から離れていることがあるのではないでしょうか。
これを「マインドワンダリング」と言います。
今に集中することは意外と難しい
実は「マインドワンダリング」は多くの人が無意識にやっており、多くの時間を「思考の迷子」にとられています。
私たちの生活でマインドワンダリングに50%の時間を取られているのです。
この数字を見ると如何に「自分の時間に集中する事」が難しいか分かりますね。
マインドワンダリングおよびアウェアネスと創造性の関連
【引用元】:社会心理学研究 第32巻第3号
著 山 岡 明 奈(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
湯 川 進太郎(筑波大学人間系)
人間がやってしまう悪い思考習慣
今目の前の課題意外に思考が囚われてしまう「マインドワンダリング」でもっとも私たちのストレスに影響するのが、ネガティブな思考です。
例えば、家で一人ご飯を食べているのに「今日仕事で怒られたこと」を思い出すことで”脳はあたかも今目の前で起こられている”と感じてしまいます。
モヤモヤや嫌な気分になるようなことを思い出すのは「自分でストレス」を作り出している状況と言えます。
【やりがちな悪い思考習慣】
◆アレもコレもと考えがまとまらず思考がぐるぐるしてします。マルチタスク中は頭の中がごちゃごちゃ。
◆過去に囚われる。特に嫌な思い出に思考をめぐらしてします。怒られた事失敗したことを思い出し落ち込む。
◆先の見えない未来について心配をする。失敗したらどうしようなどがその感情。
疲れるとネガティブになる
これまでも、疲れの原因は脳のストレスだと説明してきた通り脳の自律神経にストレスを与え続けると「疲れたから休んで!」というサインが送られその機能が低下していきます。
元気な時は行動的になりますが、疲れているとやる気が起きませんよね。これは、自律神経が「休息するために、これ以上頑張らないように」にしているためです。
そうすると、ネガティヴな感情が湧いてくるのです。
【自律神経の負の連鎖】
(◎頑張りすぎて自律神経が疲れる)→(◎自律神経が機能を弱めこれ以上疲れないようにサインを送る)→(◎行動の幅が制限される)→(◎それが原因でネガティヴになる)→(◎嫌な事を思い出し更にストレスを感じる)
【参考書籍】
疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法【著:梶本修身】
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは「今この瞬間に集中する事」を言います。
「マインドワンダリング」を抜け出し自ら生み出すストレスを減らし疲労を防ぐためには「マインドフルネス」がとても大切になってきます。
マインドフルネスはアメリカのマサチューセッツ大学医学校名誉教授のジョン・カバットジンが提唱した「マインドフルネス低減法」で医療や心理学で多くの功績を残したことで有名になりました。
マインドフルネスはなぜ効果をもつのか(押さえておきたい!心身医学の臨床の知45)
【引用元】押さえておきたい!心身医学の臨床の知45
著:熊野 宏昭 早稲田大学人間科学学術院
それでは、誰でも簡単に取り入れられるマインドフルネス法を紹介していきます!
集中して雑念を振り払う
「マインドフルネス」は特にこうしなければいけないという型はありません。
【よく行われるマインドフルネス】
①【呼吸】ヨガなどでも行われることが多い
②【食事】今何を食べているのかに集中しながら食べる
簡単に言うと「没頭」さえできれば何でもOKです!
「没頭」している状態というのはその事しか考えていない状態で「子供が集中している状態」に似ています。子供の頃を思い出してみたらわかると思いますが、ストレスをあまり感じていなかったのではないでしょうか?
大事なのは「集中して雑念を振り払う事」です。
マインドフルネス呼吸法
それでは誰でもお金もかからず簡単にできる「マインドフルネス呼吸法」を紹介します。
【マインドフルネス呼吸法やり方】
①両足の裏をしっかりと床に着け膝を楽に開き両手を太ももの上に置きます
②その状態で自分の「吐く息」「吸う息」だけに集中します。
③初めは雑念(呼吸以外の思考)が湧いてきますが無理に排除せずに、雑念に気づき認めた後にそっと手放します
※この時に”雑念”に対してジャッジ(批評)を与えてはだめ!良い悪いの判断はNG。次の雑念へと繋がります。
④雑念が湧いてくるたびに同じことを繰り返し「呼吸」へ集中するを繰り返す。
1日の生活に5分間でも取り入れてみましょう。「思考が集中」する事に慣れてきます。
マインドフルネスリスニング
話相手の話す内容に「集中する事」をマインドフルネスリスニングと言います。
仕事をしている以上「1人」でずっといるという事はあまりないと思います。新入社員のうちは「聞きたくない上司の話」や「良く分からない会議の話」などが多く「マインドワンダリング」起こりやすいです。
こんな時に使えるのが「マインドフルネスリスニング」
やり方はただ、ひたすらに「相手の話」に集中するだけです。
この際コツは、「良し悪しの判断や、自分の意見などを持たない事」。ただ聞くだけに集中してください。
マインドフルネスを続けるメリット
正しくマインドフルネスを続ける事で「自分の思考や感情を一段上の立場から観察する“メタ認知力”が高まり、内面から沸き起こってくる情動などが一過性のものである」と気づけるようになります。
うつ病抑制につながる
「メタ認知」が高まると、脳の疲れが取れるだけでなく、実際の脳の構造にまで変化が及んでストレスが生じにくいネットワークに変わっていきます。
この結果、総合的な認知能力が高まりうつ病や認知症のリスクは下がると言われています。
ネガティブから脱出して疲れにい
新入社員にとっての一番のメリットは「ネガティブから脱出して疲れにくく」なるという事でしょう。
上でも説明した通り、「ネガティヴ」は疲労の連鎖を生み出します。これを止める事で「疲れにくくなります。」
また、「マインドフルネス」では仕事中の嫌な時間も”ただその場に集中する”という風にとらえる事ができ「一過性の情動」が無くなり仕事も捗りますよ!
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