疲労解消の知識

疲れたが口癖の新入社員は3つの脳の中身・仕組みを知り疲労を回避しよう!

コーヒーを持つサラリーマン

「ああ疲れた」つい新入社員は言ってしまいますよね。新入社員はストレス過多なのでそう言ってしまうのも仕方ありません。

コーヒーを持つサラリーマン

「ああ疲れた」は脳から疲労が溜まっているというサインです。このサインはとても重要で見逃してしまうと、「うつ病」や「精神を病む」事もあるので対策が必要です。

そして、脳の疲れを知るためには「3つの脳の仕組み・中身」を知っておくことがとても重要です。

今回そのことを説明しますので、自分の状態が今どうあるのか参考にして今のうちに自分をコントロールし疲労を回避できるようになってください。

新入社員に知ってほしいデスクワーク疲れる理由!長時間座ると血流が悪くなる。

疲労の仕組みとその原因

疲れている男性

疲労の仕組みを知るうえで大切な考え方がります。それは疲れているのは体ではなく脳の自律神経であるという事です。

自律神経は私たちの生命活動を維持するための神経なのですが、この神経にストレスが蓄積されると「正常に体が機能しなくなる」ため、体の動きが鈍くなり疲れたと感じるのです。

疲労は脳からのメッセージ

「疲れた」とあなたが感じるのは自律神経のストレスが蓄積され「これ以上頑張らないで!」というサインが脳を通して発せられるかです。

このサインを感じたときは、少しの時間でも脳を休ませてあげましょう。私たちが全力で走り続けられないように、自律神経も頑張っている状態を途切れることなく続けることが出来ないのです。

【脳疲労からのサイン】
◆「疲れた」と感じる時
◆「目が疲れた」と感じる時
◆「飽き」を感じたとき
◆「作業効率が落ちたな」と感じたとき

そんな時は息抜きを取り入れましょう! 

◆「こまめな休憩」
◆「ストレッチ」
◆「ふくらはぎの血流マッサージ」

サラリーマンの脳疲労対策!生活に取り入れやすい「息抜き」習慣を紹介

全ての疲労の原因は脳に 著:梶本修身【参考書籍】

原因は自律神経への酸化ストレス

疲れの原因をもう少し詳しく見ていきましょう。

自律神経を疲弊させれるのは「酸化ストレス」です。長距離走を走っている時に息が上がるように、自律神経の活動が活発(緊張状態)になると、多くの酸素が必要となります。

この時、取り込みすぎて余った酸素を“活性酸素”といい、この活性酸素が自律神経の細胞を酸化(錆び)させる事疲労が溜まっていきます。

新入社員時代というのは分からないことも多いしいろんな人に気を使ったり上司に怒られたりすることも多いので緊張状態になりやすく結果疲れやすくなるのです。

全ての疲労は脳が原因 著:梶本修身【参考書籍】

 

脳の進化と三層構造

自律神経とは

「脳疲労」の原因について分かったところで、私たちの脳の中身についてもう少し詳しく見ていきましょう。

【私たちの脳は次の3つの脳から出来ています】
①理性脳
②情動脳
③生存脳

―「理性」と「感情」の対話―アールブリュットの視座
【引用元】:脳 と 藝 術 著 有 路 憲 一

理性脳/人間脳って何?

理性脳/人間脳とは3つの脳の一番外側の大脳真皮質の事を言います。役割としては高度な精神活動を可能にする人間的なな脳です。

理性脳の前にある”前頭前野”は、脳のうち30%を締めており、「計画」「学習」「抑制」「注意」「想像」「意欲」など人間ならではの思考を可能にしているのです。

情動脳/哺乳類脳って何?

情動脳/哺乳類脳は3つの脳の2層目にある大脳辺縁系の事を言います。人間の感情に大きくかかわる脳です。

情動脳では「快不快」や「好き嫌い」「不安や緊張」にかかわる場所である「扁桃体」や「記憶」を司る「海馬」が存在しています。

生存脳/爬虫類脳って何?

生存脳/爬虫類脳とは3つの脳のうち一番内側にあり、名前の通り生存に必要な反射的な指示を出す脳です。熱いものを触ったときにとっさに手を放すなどです。

生存脳/爬虫類脳では自律神経のコントロールなど、最も根本的な生命活動の維持を担うものです。

理性脳/人間脳に負荷をかけると

この脳では先にも説明した通り、高度な思考を可能にしてくれます。

高度な思考を可能にしてくれる脳がある”前頭前野”では、「扁桃体(情動脳)」で生まれる恐怖や不安、悲しみなどの感情を理性で抑制する役割があります。

しかし、この役割の負担が長期間にわたると前頭前野自信が疲れていき、「扁桃体」の活動を止めるる機能が低下してくるのです。

脳がバグを起こす

この結果、思考力や判断力が働かなくなり「感情の爆発」「恐怖の悲しみに耐えられない」といった症状が出現するのです。

普段温厚な人が些細な事で怒りやすくなったり、疲れてくると涙が止まらくなったりするのは、このように“脳がバグ”を起こしている状態です。偏桃体の隣にある海馬も影響を受け、度忘れなどもするようになりますので、それも“脳疲労”のサインとして覚えておきましょう

疲労をサインを見逃さず対策を

どういった仕組みで「脳の疲労」が溜まり、耐えきれなくなってしまうのか分かりました。

新入社員のうちは緊張感や不安、嫌な事が沢山起こりますよね。その結果理性脳に負担がかかり、突然起きれなくなり会社に行けなくなるという事が起こるのです。

私の同期でも何人か、急に朝起きれなくなり退職した人がいました。

これは、あなたが「精神的に弱い」からではなく、脳の仕組みがそうなっているからなのです。大切なのは脳からのサインを見逃さず対策を打つことです。

マインドフルネスで情動的になる疲労を防ぐ

この2つは日常的にも取り組みやすいのでおすすめです。

マインドフルネスはなぜ効果をもつのか(押さえておきたい!心身医学の臨床の知45)
【引用元】押さえておきたい!心身医学の臨床の知45
著:熊野 宏昭 早稲田大学人間科学学術院

自律神経を整える

対策としてまず大切になる事が「自律神経」を整えるです。

3つの脳のうち一番内側にある生存脳の負担を軽くすることで、外側の脳へ負担が行かないようにするのです。

自律神経を整えるには規則正しい生活が大切です。
とくに大切なのが睡眠と食事です。この日常的な生活に欠かせない二つでしっかり自律神経の疲れを回復させることが重要です。他には仕事中に疲れたときなどは息抜きをしましょう。

マインドフルネスを行う

理性脳への負担は情動脳(不安や悲しみなどの感情)を抑制することです。この抑制の負担が大きくなると”脳はバグ”を起こすと説明しました。

大切なのは情動脳を上手くコントロールすることです。

そのための方法が「マインドフルネス」です。

マインドフルネスとは「今この瞬間に集中する事」を言います。

私たちは目の前の事に集中できず思考をめぐらすマインドワンダリング(思考の迷子)を無意識に行っています。「友達と遊んでいて楽しいはずなのに、仕事の事を思い出して嫌な気持ちになる」などですね。

このようにいつの間にか思考がネガティブになっていくと自らストレスを与える状態になるのです。

それを防ぐためには目の前の事に集中するマインドフルネスが必要となります。

簡単なマインドフルネス

マインドフルネスは特に難しくありません。

【マインドフルネス呼吸法】
ひたすら目を閉じて自分の呼吸に集中する。雑念が出てきても振り払わず認識しいなくなるまで優しく見守る。
【マインドフルネスリスニング】
相手の話にひたすら集中する。話の内容に対して良い悪いの判断や自分の意見を与えずただ聞くことに集中する。

この2つは日常的にも取り組みやすいのでおすすめです。

マインドフルネスのメリット

正しくマインドフルネスを続ける事で「自分の思考や感情を一段上の立場から観察する“メタ認知力”が高まり、内面から沸き起こってくる情動などが一過性のものである」と気づけるようになります。

結果、情動脳に振り回されなくなるという事ですね。

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。