疲労解消の知識

【毎日疲れてやる気が出ない新入社員へ】脳疲労に重要な3要素を知り対策を!

仕事を終えて疲れている新入社員

「疲れてやる気が出ない」

それは、脳疲労のサインです。人間は疲れると「不調」を感じ頑張れなくなります。

ちなみに、「不調」は意思ではコントロールできないため、仕組みを知って対策しないと解消できません!

仕事を終えて疲れている新入社員

「疲れてやる気が出ない」は精神的不調の一つです。

それは「あなたがいい加減な人間なわけでもなく、メンタルが弱いわけではないのです」

しっかりとした理由があるので今回は「脳疲労に大切な3つの要素」から原因を見ていきましょう。

自分を責めてただやり過ごしていると、取り返しのつかないことになりかねませんので「不調が起こる仕組み」をしっかり知り、対策を行っていきましょう!

脳疲労と密接な3つのキーワード

脳疲労にかかわる3つのキーワード

「疲れているのには理由があります」

それはズバリ「ストレス」

「ストレス」が体の機能を維持している自律神経を疲れさせることで、私たちの活動が鈍くなった時に私たちは「疲労」を感じるのです。

そして、この「疲労」と密接に関わる要素が「自律神経」「ストレス」「免疫力」の3つになります

この3つの要素をしり、「疲労」の仕組みを知りどのように不調(疲れてやる気が出ない状態)が起こるのかを見ていきましょう!

全ての疲労は脳が原因 著:梶本修身【参考書籍】

生命維持には欠かせない自律神経

まず、「脳疲労」を語るうえで欠かせないの自律神経です。

【自律神経とは】
自分の意思とは無関係に、身体機能(呼吸や血液循環、体温、消化吸収、心拍、ホルモン分泌、排泄)などを調整する働きを持つ神経。

覚えておいて欲しいの意思ではコントロールできないという事!

自律神経は内臓にも繋がっている

自律神経中枢は脳内(大脳)の一番内側(視床下部)にあります。そして、そこから伸びる神経自体は内臓を含む全身に繋がっており、様々なストレスから身体を守ってくれる大きな役割を担っているのです。

緊張するとお腹が痛くなるのは、自律神経を通じて腸が刺激されるからなんですね。

疲れたが口癖の新入社員は3つの脳の中身・仕組みを知り疲労を回避しよう!

交感神経と副交感神経

自律神経中枢には活動時や緊張・興奮時に活発化する「交感神経」と、休息・睡眠時、リラックス時に活発化する「副交感神経」の二つから成り立ちます。

日中は「交感神経」が、夜は「副交感神経」が優位になるメリハリの取れた状態が理想的です。

疲労は自律神経の酷使

上で説明した通り日中・夜の「交感神経」「副交感神経」のバランスが取れた状態が理想的で生命活動はなるべくこれに近い形が理にかなっています。

しかし、現代人は緊張状態が続いている事が多く「交感神経」が優位になりがちで、そのバランスをバランスを元に戻すために自律神経が酷使されると、疲労に繋がります。

自律神経の酷使とは簡単言うと「ストレス」の事です!

新入社員の疲労の原因

※参考
疲労とストレス(<特集>疲労とストレス)
※参考
【引用元】:バイオメカニズム学会誌
著 南谷 晴之 慶應義塾大学大学院

不調の原因は自律神経の酷使

「ストレス」を与え酷使すると自律神経は乱れ始めます。その結果「身体的・精神的」に不調が出る事があり、これを医学用語でいうと”自律神経失調症”と言います。

◆身体的には全身の怠さや疲労感。肩や首のコリなど。
◆精神的には情緒不安定やうつ状態。パニック障害など。

あなたがやる気が出ないのは、「メンタルの弱さ」ではなく自律神経酷使による乱れが原因です。新入社員時代は緊張感が続き良く起こる事。

ストレスについて解説

ここまで、すべての疲労の原因(自律神経の酷使)を引き起こしているのは「ストレス」だと説明してきました。

ストレスについてもう少し詳しく解説していきます。

「刺激」を受けたときに生じる緊張状態の事。環境や騒音、紫外線などの外的要因と不安や怒りなど内的要因。睡眠不足などの身体的要因。人間関係や仕事関係といった社会的要因など様々な「刺激」が引き金となる。

新入社員は学生時代にはあまり感じてこなかった「社会的要因のストレス」を一身に浴びます。その結果、自律神経が悲鳴を上げ「やる気」が起こらないという状態に。

良い面も悪い面もあるストレス

私たちを疲れさせる「ストレス」ですが、実は悪い面だけではありません。

【ストレスの良い面悪い面】
良い面:人間は自律神経の反応を見て分かるように、ストレス要因に対して身体的な反応を示す。
この機能のおかげで、危険時に身をかばったり出来るのです。適度なストレスもやる気材料になる。
悪い面:これまでも述べてきたように、疲れをの原因となり、私たちの自律神経を疲れさせる。

疲れの原因だといって、「ストレスすべてを悪」と捉えるとかえって「ストレス増長」に繋がります。

私たちは「ストレス」を完全に引き離して生きるのは無理なので上手に向き合う事を考えましょう!

人間の脳の中身について

侵入物質を撃退する免疫力

最後に私たちの体調を守ってくれる「免疫力」の解説。

免疫力=異物の侵入から身体を守る力です。特に、主にその役割を担う「白血球」にはが核となります。顆粒球・リンパ球・単球という3種類の免疫細胞が存在します。このバランスが免疫力のキモ。

自律神経のバランスと共に崩れる

このキモとなる3種類の免疫細胞のうち細菌感染した細胞や癌細胞など異物を取り除くのが「リンパ球」です。

しかし、不安・ストレス・睡眠不足などで自律神経のバランスが乱れると「交感神経」に頼って顆粒球が増加。リンパ球が減少するため免疫力が低下し、感染症など様々なリスクが高まるようになります。

疲労から不調までの流れ

それでは、「自律神経」「ストレス」「免疫力」について分かったところで、簡単に「不調」までの流れを整理しましょう。

①ストレスが生じると自律神経内で「交感神経」が優位に
②交感神経の活動が続くとそのバランスを取ろうとして自律神経が酷使される
③その結果自律神経のバランスが崩れ同時に不安やストレスにより免疫細胞のバランスも崩れ「不調」が起こる

体調を崩しがちな新入社員

体調が何だかすぐに悪くなる。

そう感じている「新入社員」の方も多いのではないでしょうか。私自身、本配属から2年目の途中頃まで体調がちょっとしたことで崩れやすく凄く悩んでいました。

この原因は「自律神経の乱れ」だったのです。

市販の薬などで、一時的には回復するかもしれませんが、根本的な解決は「自律神経のバランス」を整える事です。

自律神経のバランスを整える

先にも述べましたが、私たちは「ストレス」をすべてを取り除くことはできません。

仕事も生活を考えると辞めるわけにはいきませんもんね。※涙が出たり朝どうしても起き上がれない状態などはもう限界状態ですので退職も考えましょう。

大切なのは「ストレスと上手に向き合う事」です。

ストレスと上手に向き合う

「ストレスと上手に向き合う」とは、ストレスで酷使された自律神経をしっかり睡眠と食事で日々解消できるという事。

そのためには、「規則正しい生活」が必要です。

【ストレスを解消させるための睡眠と食事】
【睡眠】ダメージを受けた神経細胞を修復するのは睡眠です。特に入眠3時間は一番細胞修復に必要な”成長ホルモン”が分泌される時間帯。入眠をスムーズに行う事でストレス解消に繋がります。
【食事】食事は「交感神経」と「副交感神経」の切り替えのリズムを整える「腹時計」を刺激する役目があります。朝食をしっかりとり、リズムをつける事で自律神経へのストレス軽減につながる。

【上司に疲れた新入社員】脳疲労を回復させる睡眠と食事を知り仕事を乗り切ろう!

全ての疲労は脳が原因 著:梶本修身【参考書籍】

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。