疲労解消の知識

【脳疲労のメカニズム!】好きな事をやっていても疲れる!疲労と疲労感の違い

浜辺を走る外国人
浜辺を走る外国人

仕事が好きで熱中して疲れを忘れる事ってありますよね

そんな時に奥さんや恋人から「ちょっと働きすぎじゃない?」「少しやすんだら?」と言われ「好きで楽しくやってるからいいじゃないか!」と感情的になってしまったことがある人もいるのではないでしょうか。

あります。確かに、冷静になると「疲れているような」気もしないではないけど好きな事をやっているだけだし…..

その状態は前頭葉による働きで“疲労感”を感じないだけで実際は“脳の疲労は蓄積”されています。

少しでも“疲れている”と感じる場合は脳から“休んで!”サインです。

「疲労感なき疲労」は“隠れ疲労”と呼ばれ、最悪の場合疲労が限界に来ると過労死することも。

今回は、脳疲労のメカニズムから”疲労”と”疲労感”の違いを解説していきます!

是非参考にして、好きな事を続けるためにも”疲労”と上手に向き合ってください!

脳疲労の原因はストレス

頭を抱える男性

脳疲労の原因はズバリ「ストレス」です!

【主なストレス】
□仕事
□過度な運動
□車の騒音
□気温と室内温度の変化
□人といる時間….

私たちの疲れは体ではなくほとんどが脳です。現代社会ではストレスを過度に受けやすくなっており、私たちの生活バランスを整える「脳の自律神経中枢」が酸化ストレスによって錆びる事で活動が弱まってしまいます。

自律神経の活動が弱まると、体に対しての指令が上手くいかず「ダルさ」を感じ私たちは”疲労”を感じるのです。

些細な事でも「自律神経」はストレスを感じます。それが大きくなることで脳内に必要な酸素が多くなり細胞が錆びてしまうのです。

それが「脳疲労の慢性化」の原因です。

疲労と疲労感の違い

脳疲労を解説する女性

“疲労”と”疲労感”は似ているようで実は違うものです。

これまで説明してきたものは「疲労」です。繰り返しになりますがこれは”様々な刺激、ストレスによって自律神経中枢が疲れてくる現象”の事を言います。

それに対して、「疲労感」を感じるのは大脳の前頭葉にある眼窩前頭野という部分です。

●前頭葉→思考を判断し行動を促す大脳の一部
●眼窩前頭野→前頭葉の腹側面(下部)に位置しており、この脳部位には視覚、聴覚、体性感覚とともに味覚、嗅覚情報も収斂している。

参考元:脳科学辞典

好きな事をしている時は疲れない?

「好きな事をしている時は疲れない」これは多くの人が感じた事があるのではないでしょうか。筆者もこれまで好きな事に没頭しすぎて、いきなり高熱を出してしまうという経験を何度かしてきました。

毎日の仕事でクタクタだったけど、成績が大きく上がって疲れが吹っ飛んだ!

これは、まさに意欲や達成感の中枢である「前頭葉」の働きによるものです。この時、自律神経中枢は激しく疲労しているのに「疲労感を感じない」という矛盾が起こるのです。

これを「疲労感なき疲労」と言います。要するに「疲れている」という事です!

疲労の原因は脳にあった【著:梶本修身】※参考書籍

隠れ疲労の危険性について

ダメを作る男性

「好きな事をしていて疲労感を感じないなら良いじゃないか!」

その意見も分かりますが、それは大きな間違いです。多少なりとも疲れを感じている場合は「これ以上頑張ると危ない」と脳が警告してくれているのです。

隠れ疲労ってどんな疲労?

このような「疲労感なき疲労」の事を“隠れ疲労”と言います。

隠れ疲労が隠れている場所は「褒められて味わう達成感」「楽しい」という感情です。

他にも、逆のパターンで「恐怖感」「責任感」なども挙げられるかもしれません。どちらにも当てはまるのは、「身体が発している疲労蓄積の警告」をなかったことにしているという事です。

疲れていても頑張るのは人間だけ

人間以外の動物は、どんなに空腹でも疲れたら獲物を追うのをやめます。

人間以外の動物には「達成感」や「恐怖感」が無いからです。「恐怖感」は感じるとしてもこれは、生き残るためのプログラム的なもので現代の日本人が仕事などで感じる「恐怖感」とは違います。

証拠に、動物のほとんどは活動的な時間よりも「ゆったり」している時間の方が多くこれは「疲れる」という事が命に係わる事だと生物的に認識しているからでしょう。

疲労に気づかないと過労死へ繋がる

“隠れ疲労”を無視し続けると最悪の場合「過労死」へ繋がります。

よく耳にする日本人は働きすぎという言葉がありますが、この「過労死」も日本発祥の言葉で英語でも「karoshi」と辞書に載っているほどです。

楽しく仕事をしている時ほど危険

過酷な労働を強いられているというイメージが強い過労死ですが、実は「楽しく仕事をしている時」もまた危険です。

楽しく仕事をしている時ほど、前頭葉の「達成感」を感じる働きが良くなるため”隠れ疲労”を無視しがちです。気づかないうちに”疲労”が限界を超えると、最悪の場合死に至る事もあるのです。

【参考書籍】

疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法【著:梶本修身】

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転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。