疲労解消の知識

【新入社員のマインドフルネス】疲れの原因思考のループにはモンキーマインド解消法

モンキーマインド

疲れの原因は脳のマインドワンダリングすなわち「雑念」です。

そして「雑念」の中で厄介なのが同じこと事を繰り返し考える「思考のループ」(反芻思考)です。

筆者の経験からも、新入社員時代は「思考のループ」が激しく疲れやすくなる時期です。

モンキーマインド

同じような思いを抱えている新入社員におすすめするのが「マインドフルネス」で頭の中を空っぽにする事。

今回は、認知行動療法としても用いられる「思考のループ」解消に効く「モンキーマインド解消法」を紹介していきます。

※この記事は精神科医の久賀谷亮医師の著書「世界のエリートがやっている最高の休息法」を参考に書いています。

世界のエリートがやっている 最高の休息法

思考のループが疲労をよぶ

思考のループ

雑念が疲労を呼ぶという事はこれまでの記事でも紹介してきました。

新入社員時代怒られることが多いと「あれやこれや」と次から次へと考えが頭をめぐる「思考のループ」に陥りやすいです。

ひどくなってくると、寝る前にも「同じことを繰り返し考える」思考のループ(雑念)に見舞われて脳が休まりません。

これは、精神的にも良くなくどんどん疲弊していきます。

同じ思考に悩まされているという事!

繰り返される思考が疲労を呼ぶ原因

脳の消費エネルギーは全身の25%ほどを担っています。

「考え」事はそれだけでも多くのエネルギーを消費し、多くの酸素を必要とします。結果、取り込みすぎた酸素により自律神経細胞が酸化され機能が低下し、「疲れ」身体的精神的に表れてしまうのです。

筆者の思考のループ体験談

筆者も新入社員時代「思考のループ」による疲労に悩まされていました。

これやったらまた上司に怒られるかな?でもこっちやっても怒られそう。あ、あれやってなかった、絶対怒られる

頭の中はいつもこういった思考がループしており「寝る前までずっと同じこと」を考えていました。

半年くらいたったころには疲れて「無気力」「やる気」が無い状態に陥っていました。今思うと「軽いうつ状態」だったのかなと思います。

「同じことは考えていても解決することはありません。」大切なのは、思考のループそのものの認知を変える事なのです。

モンキーマインド解消法とは

頭を抱えて悩む女性

これまでも説明してきた通りマインドフルネスは脳の自動操縦で現れる雑念を取り除き、「今」に集中する方法です。

「思考のループ」から脱出するためのマインドフルネスに「モンキーマインド解消法」があります。

【モンキーマインド解消法とは】
頭のなかのサル(雑念)を飼いならすための方法

モンキーマインドとは何か?

それでは、まずモンキーマインドとは何かを説明します。

【モンキーマインドとは】
いろんな考え(雑念)に頭が満たされた状態モンキーマインドと言います。サルたちが頭の中でうるさく騒ぎまくっている状態。雑念が頭を占拠していると、脳は疲れやすくなるのはこれまでの説明でもあった通りです。モンキーマインドを脱すれば、脳は本来の力をフルに発揮できるようになり、集中力判断力読み書き計算のような処理能力創造性などを高める事が可能です。

駅のプラットホームを想像する

駅のプラットホーム

モンキーマインド解消法の具体的な方法は次の章で紹介します。その前に大切なイメージの説明をしますので参考にしてみてください!

【モンキーマインド解消法のイメージ】
①自分が丁度駅のプラットホームにいるところを想像します。
②そこへ電車がやってきます。中にのっている乗客は「考え(思考・雑念)」というサルたちです。
③電車はしばらく停車しますが、自分は乗らずプラットホームから電車を眺めるだけです。
④その後も、次から次へとサルたちを乗せた電車がやってきますが、自分はプラットホームからそれを眺めているだけ

ポイントは、「考え」に対して傍観者でいる事!あたかも「考え」を自分自身だと思い込むと思考のループからは抜け出せません。駅と電車は同一視出来ないという事を意識しましょう。

モンキーマインド解消法のやり方

それでは、具体的に「モンキーマインド解消法」のやり方を紹介していきます!

【モンキーマインド解消が効果的なもの】
①思考ループの抑制
②集中力の向上
③自己嫌悪の回復
④寝つきの改善
⑤深い睡眠

①何度も脳内に訪れる「思考」を捨てる

【何度も脳内に訪れる「思考」を捨てる方法】
・思考にラベルを貼り、「何度も考えた」という事実に気づく
・「もう十分!」と思考を頭の外に送り出すイメージを持つ。
・人間は同じことには飽きるので、「同じもの」と分かるようにすることが大切。

②前提を覆す「例外」を考える

【思考が訪れる前提を覆す】
・同じ考えが現れるのは、同じ前提を置いているせいでは?
・その考えが当てはまらないケースを考えてみる
(ex:通勤中にお腹が痛くなる。通勤ではなく電車に乗る事が腹痛を引き起こすのでは?)

③賢者の目線で考える

【賢者の目線で考える】
・自分が尊敬する人や歴史上の偉人ならどう考えるか?
・「雑念そのもの」と「雑念を抱く自分」とを同一視していないか?

④善し悪しで判断するのをやめる

【善し悪しで判断するのをやめる】
・「いまここ」以外の基準で物事を評価していないか?
・「ノンジャッジメンタル(判断しない)」を意識する
※一つの判断が自分のすべての評価と思いがち。あくまで一つの判断で人間性まで決めるものではないし、判断そのものに良いも悪いもない。

⑤同じ考えが現れる由来を探る

【同じ考えが現れる由来を探る】
その考えが何度も現れてくる原因は?
・自分の「深い願望(ディープニーズ)」から考え直す。
※思考が訪れるのは、願望から離れている事をしているから。その願望をまず見つける。

思考のサルを黙らせよう

上でも説目した通り、頭の中には様々な雑念が渦巻いている「モンキーマインド」の状態では、脳のエネルギーが膨大に浪費され、どんどん疲労が蓄積し、睡眠の質も低下していきます。

そんな時は、まず雑念そのものに対する「認知」を変えましょう。栗加瀬氏やってくる思考に「名前」を付けると思考のループに陥りづらくなりますよ。

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。