新入社員時代は疲れが溜まった無気力になりやすいです。
しかし、その脳疲労のサインを見逃すと「疲労は蓄積」するだけです!
マインドフルネスを取り入れて「雑念」を取り除きましょう!
「無気力」に感じているのは脳の自律神経が「疲れた」と言っている証拠です。疲れるとこれ以上動かないようにと「無気力」になるよう指示が出るためです。
自律神経(脳の疲れ)に大きくかかわっているのが「雑念」です。皆さんも、リラックスしているはずなのに、次から次へとネガティブな感情が頭に浮かんできたことが無いでしょうか?
脳の疲れた新入社員の健康管理!交感神経と副交感神経のバランスについて
これは、デフォルトモードネットワークと言われ、脳のデフォルトモードに「雑念」が組み込まれてことで起こります。そして、この雑念は脳のエネルギーを大量に消費して疲れさせるのです。
今回はこの「雑念」を取り除く「マインドフルネス」(今に集中する方法)について紹介していきますので、参考にしてみてください!
※この記事は精神科医の久賀谷亮医師の著書「世界のエリートがやっている最高の休息法」を参考に書いています。
疲れやすい脳の特徴
疲れやすい「脳の特徴」に見られる傾向として「雑念」が多いという事が分かっています。
例えば、「ぼーっと」してるはずなのに、次から次へと過去のネガティブな事や未来の不安などが思い浮かんでくることはないでしょうか?
これらは「雑念」と呼ばれ、脳のエネルギーはどんどん消耗していきます。せっかくの休日や仕事後リラックスできる自宅でも脳がこのような状態だと十分な休息がとれません。
脳を休めるために最も重要なのが「雑念」を取り除き「今」に集中することです。
デフォルドモードネットワーク
皆さん、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という脳内ネットワークを聞いたことがあるでしょうか。これはワシントン大学の教授マーカス・レイクルが発見した脳活動の事です。
【脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)とは】
デフォルトモードネットワークとはいわゆる無意識化にもかかわらず「脳内に雑念」が巡るようにデフォルト設定されている事をいいます。この「デフォルトネットワーク(DMN)」は、脳の消費エネルギーの何と60%~80%を占めていると言われています。DMNが過剰に働き続ける限り、脳はどんどん疲れていくわけです。「一日ぼーっとしていたのに、なぜか疲れが取れなかった」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっている可能性が大きいと考えられます。
※デフォルトモードネットワーク(DMN)について詳しく知りたい方は生理心理学と精神生理学早期公開に掲載されている苧阪満里子教授(大阪大学大学院人間科学研究科)の論文をご確認ください。
【引用元】生理心理学と精神生理学早期公開 著 苧阪 満里子(大阪大学大学院人間科学研究科)
脳は大食漢
実は、脳は「体重の2%」ほどの大きさに関わらず、身体が消費する全エネルギーの20%をつかう「大食漢」です。
さらに、この脳の消費エネルギーの大半は、デフォルトモードネットワーク(DMN)に使われているという事で、エネルギー消費(疲れ)に大きくかかわっていることが分かりますね。
疲れやすい脳は「現在」を知らない
注意散漫、無気力、イライラなどは脳疲労のサインです。
【脳疲労の原因】
脳疲労の根本的な原因は、意識が常に過去や未来ばかりに向かい、「いまここ」にない状態(マインドワンダリング)が慢性化していることにあります。現在に意識を向ける「心の練習」をする事で、疲れづらい脳が作られます。
マインドフルネスって何?
「雑念」を取り除き「脳を休ませる方法」としてアメリカで大注目されているのが「マインドフルネス」です。
Appleのスティーブジョブズが瞑想をしていたのは有名な話ですがこれこそが「マインドフルネス」なのです。
マインドフルネスを簡単に説明すると「今に集中する事」で「雑念を取り除く方法」です。
【マインドフルネスとは何か】
マインドフルネスは創始者マサチューセッツ大学医学大学院教授のジョン・カバット・ジンによって脳を休息させる方法として作られました。その流れは東洋の仏教に見られる禅にあり、その効果を科学的に解明し西洋の考え方と合わせて出来たのがマインドフルネスです。多くの人は瞑想ときくとピンとくるかもしれません。瞑想もマインドフルネスの一部です。1979年にジョン・カバット・ジンが慢性疾患の治療を目的にマインドフルネスを使用したことで多く広まるところとなりました。これをマインドフルネス低減法(MBSR)と言います。
上で紹介したアップル創業者のスティーブジョブズをはじめ、グーグル(Google)やフェイスブック(facebook),シスコ,パタゴニア,エトナ,といった巨大企業でも社内研修としてマインドフルネスが取り入れられています。
それほど、実践者がいるという事は、「脳を休める」という事に有名経営者は重きを置いている証拠です。
マインドうフルネス呼吸法が効くもの
今回紹介させていただくのは、「マインドフルネス」の中でももっとも基本的で誰でもすぐに取り入れられる「マインドフルネス呼吸法」です。
マインドフルネス呼吸法はただ、「呼吸に集中」するだけというとてもシンプルなものでお金がかかりせんので、休んでも疲れが取れない新入社員こそ社会人としてスタートした今にこの習慣を身に着けて疲れ知らずの社会人人生のスタートを切りましょう!
【マインドフルネス呼吸法が効果的な事】
「ストレス低減」「雑念の抑制」「集中力・記憶力の向上」「感情のコントロール」「免疫機能の改善」
マインドフル呼吸法の4ステップ
とにかく「脳」が疲れている時におすすめするのが「マインドフルネス呼吸法」です。
それで、「マインドフルネス呼吸法」の4ステップを紹介していきます!
①基本姿勢をとる
【①マインドフルネスの基本姿勢】
・椅子に座る(背筋を軽く伸ばし、背もたれから離して)
・お腹はゆったり、ては太ももの上、脚は組まない
・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先を見る)
②身体の感覚に意識を向ける
【②身体の感覚に意識を向ける】
・接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太ももなど)
・身体が地球に引っ張られる重力の感覚
③呼吸に注意を向ける
【③呼吸に注意を向ける】
・呼吸に関わる感覚を意識する(鼻を通る空気/空気の出入りによる胸・お腹の上下/呼吸と呼吸の切れ目/それぞれの呼吸の深さ/吸う息と吐く息の温度の違い・・・など)
・深呼吸や呼吸コントロールは不要(自然と呼吸がやってくるのを「待つ」ような感覚で)
・呼吸に「1」「2」・・・「10」とラベリングすると効果的。
④雑念が浮かんだ場合は
【④雑念が浮かんできた時の対処法】
・雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す。(呼吸は「意識の錨」)
・雑念は生じて当然なので自分を責めない。
マインドフルネス呼吸法のポイント
それでは、最後に「マインドフルネス呼吸法」を実践する上でのポイントを紹介します!
・1日5分でも10分でもいいので、毎日続けることが大切
・同じ時間、同じ場所でやる(「脳」は習慣が大好き)
ポイントは「継続」してやるという事です。そうすることで脳にとって習慣になりデフォルトモードネットワーク入りづらくなります。
それは、「疲れにくい脳になる」と同義語です。大切なのは「いま」ですよ!
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