新入社員や新卒社員、社会人1年目の皆さんへ、「疲れた」という言葉が口癖になっていませんか?
その原因は、職場の「アウェー環境」にあるのかもしれません。
長時間の勤務やストレスが積み重なると、無意識のうちに自律神経が働き、「もう頑張らなくていい」という指示が脳から送られます。
それが、やる気の低下や疲れを感じるという形で現れるのです。
新入社員の皆さんは、完全な「アウェー」の環境に身を置いているため、疲れるのは当然のことです。
今回は、新入社員が疲れる原因と、それに対処する方法についてご紹介します。
新入社員の環境はアウェー
新入社員や新卒社員、社会人1年目の皆さんへお伝えしたいことは、まず「疲れることは当然のこと」ということです。
重要なのは、なぜ疲れるのかを理解し、それに対処する方法を取ることです。
社会に出たばかりの新入社員にとって、会社や職場、多くの人が集まるオフィス、取引先、初めての一人暮らし、上司や先輩、人間関係など、すべてが新鮮な環境なのです。
すべての疲れは脳疲労から生じます
それでは、なぜ「アウェー」の環境下で疲れてしまうのか、見ていきましょう。
その原因は、ストレスが過剰になることです。
【疲労の原因は自律神経の疲労(脳疲労)】
疲労の原因を簡単に説明すると、「自律神経の疲労」です。
自律神経は、私たちの生命活動を24時間コントロールしてくれる神経です。
日常のストレスを感じると、自律神経は正常な状態を維持するために活発に働きます。
しかし、私たちがずっと走り続けられるわけではないのと同様に、自律神経もずっと活発に動き続けることはできず、疲れてしまうのです。
自律神経のコントロールがうまくいかなくなるため、私たちの脳は「休みたい!」というメッセージを伝えます。
その結果、私たちは脳からの「疲れた」という情報によって、体が疲れた状態を感じるのです。
新入社員は、さまざまな「社会的なストレス要因」に初めて直面します。
自律神経がこれらのストレス要因にさらされ続けることは、当然ながら疲労を引き起こします。
新入社員が経験する様々なストレス
あなたは、以下のようなストレスを感じていませんか?
新入社員にとって、すべてのストレス状態は「アウェー」となり、その状態は自律神経を疲労させる要因となります。
【新入社員が経験する様々なストレス】
● 厳しい上司に対して怖気づくこと
● 得意先への訪問が不安であること
● 慣れない環境に戸惑うこと
● 先輩や上司との相性が合わないこと
… など
挙げたストレスはごく一部であり、感じているストレスはこれに限らないでしょう。
私自身、上司と話すことに極度のストレスを感じ、想像するだけで胃が痛くなる状態になっていました。
野生動物から学ぶ疲れない習慣
「ホーム」とは縄張りの内側のことを指し、「アウェー」とはその外側のことを表します。
人間や他の動物は、「ホーム」で安心感を感じ、リラックスして副交感神経が優位に働きます。
一方、「アウェー」では緊張やストレスにより交感神経が優位になります。
【野生動物の習性】
野生動物はほとんどの時間を「ホーム」の領域で過ごします。
たとえば、ライオンでも「アウェー」にいる時間は1日のうちわずか2時間程度であり、その時間内で獲物を狩るために冒険します。
もし2時間以上も「アウェー」にいると、狩りの成功率が上がるかもしれません。
しかし、自律神経が疲れてしまい、集中力や緊張感が失われると、他の動物に襲われる危険性が高まります。
「ホーム」「アウェー」を明確にしている
野生動物は、1日の中で「ホーム」と「アウェー」を明確に区別して行動しています。
これにより、自律神経を余分に使わずに済むように、本能的な行動をとっているのです。
疲れるまで集中するのは、人間だけが行うことです。
実際には、重要な時間にのみ集中することが、疲れを避けるために非常に重要です。
新入社員の場合、仕事中はほとんどが「アウェー環境」であり、疲労するのは当然のことです。
現代の環境は人間にとっては想定外
約100年前までは、人々は生まれ育った村での生活を送り、身内や近所の仲間とともに1日を過ごしていました。
ほとんどが自分の「ホーム」から外出することはありませんでした。
しかし、文明化が進むにつれて、「アウェー」で過ごす時間がますます増えていきました。
会社員の方々は、通勤時間を含めると一日に約12時間も「アウェー」で過ごし、安心・安全・快適な時間を十分に確保することができていません。
日常生活でホーム感を作るための工夫
前述したように、野生動物のように「ホーム」「アウェー」のバランスの取れた生活を日常的に取り入れることが理想です。
しかし、現実的には働いた後にただ家でゴロゴロするだけというわけにはいきませんよね。
そこで、少しの工夫で「ホーム」な環境を演出しましょう!
「ホーム感を演出する」とは、副交感神経が優位な状態、つまり「リラックス」した状態を指します。
人間の自律神経は、活動的な「交感神経」と、睡眠や休憩時などに優位になる「副交感神経」で構成されています。
逃げ込める場所を作る
まず、私がおすすめするのは「逃げる場所」を作ることです。
新しい職場や環境にいるだけで、ストレスがたまり、自律神経が疲れてしまいます。
そこで、1時間に1回程度、わずか5分でもいいので「逃げ込める場所」を作りましょう!
仕事中に逃げ込める場所の例を挙げます。
◎トイレの個室
誰も使っていない離れた場所にあるトイレがおすすめです。
◎近くのコンビニ
飲み物を買うふりをしてコンビニに行き、少し外に出る時間を作ります。
◎車の中
昼休憩の間に、理由をつけて車の中に逃げ込むことができます。
◎社内のフリースペース
仕事のふりをしながら、自由に使えるスペースに逃げ込むこともできます。
交感神経から副交感神経への切り替えは瞬時には行きにくいため、5分ほどの時間を確保することがベストです。
疲れたら目をつぶる
しんどくなった時に目を閉じることで、「脳が処理している情報」を遮断することができます。
これによって、忙しい脳を一時的に休ませることができます。
脳が処理している情報の約80%は視覚から得られるものです。
目を閉じて視覚情報をカットオフするだけでも、脳に休息を与えることができます。
お昼ごはんは独りで食べよう
次におすすめするのは、お昼ごはんを「一人で過ごすこと」です。
お昼ごはんは通勤して5時間ほど経った後になるため、そこで初めて「アウェー」から「ホーム感」に浸ることができる場所です。
できるだけ一人になる環境で食べることを心がけましょう。
お昼にパワーナップ(お昼寝)
これは、外回りがある営業職などの新入社員におすすめしたいことです。
昼食後の15分から20分程度の「パワーナップ」、つまり「昼寝」を取り入れましょう。
【15分で脳をリセット】
昼食後は、仕切りのあるカフェや静かな公園のベンチ、車の中など、一人になれる空間でパワーナップ(昼寝)をおすすめします。
好きな香りを嗅ぐ
アロマセラピーで使われる「アロマ」には、直接的な疲労軽減効果はありませんが、人間は好きな香りを嗅ぐことでリラックスするため、「副交感神経」を優位にするのに効果的です。
【自分の好きな香りを持ち歩く】
おすすめは自分の好きな香水を持ち歩くことです。
仕事中は香水を付けることができない場合でも、ハンカチなどに少し香水をつけて持ち歩き、疲れてきたら香りを嗅ぐ方法があります。
疲れてきたら足をぐるぐる回す
同じ姿勢で長時間いると血流が悪くなり、自律神経への負担が大きくなります。その結果、疲れを感じてしまいます。
血流を促進するために、下半身を刺激しましょう。
【デスクワーク中の血流改善】
足首をぐるぐる回すだけでも効果がありますが、ふくらはぎをマッサージできる方法も良いです。
脳が疲れた3大サイン
以下の工夫はすぐに取り入れることができるため、ぜひ試してみてください。
脳の疲労を考えると、脳は私たちにさまざまなサインを送ってくれます。
そのサインが現れたときは、その状態で対策を取り入れましょう!
【脳の疲労を示す3つのサイン】
・「飽きたと感じるとき」
・「眠たくなるとき」
・「効率が悪くなったと感じるとき」
転職できるという自信が疲れを癒す
私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントの第二新卒エージェントneoに登録しました。
当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。
しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。
エージェントから企業を紹介される
最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。
担当の第二新卒エージェントneoのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。
私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。
「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。
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今の仕事を辞められると思うと楽になる
実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。
これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。
その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。
単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。
紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。
結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。
その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。
実際にはその時は行かずに現在の仕事を続けましたが、「選択肢」が増えたことで自信がついたことを覚えています。
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