入社前想像していたように社会人生活送れていない自分に落ち込み「自分を嫌いになる」事が新入社員には起こります。
しかし「仕事が出来ない=自分という存在がダメ」という事ではありません。
大切なのは「自己肯定感を高め」自己否定をしないことにあります。事実と感情を混ぜて考えないようにする事。
そのために、今回は「自己肯定感を高める”まね・褒め日記・マインドフルネス”の3つを脳の観点から紹介」していきます!
是非参考にして新入社員時代をイキイキと過ごしてください。
※この記事は脳内会で「脳の学校」代表の加藤俊徳さんの著書「脳とココロのしくみ入門」を参考にしています。
仕事が出来ない自分が嫌いになる
「仕事が出来ない自分が嫌いになる」
これを感じている新入社員の方は多いのではないでしょうか。かく言う筆者もその一人でした。
自分と周りとのギャップに自信を失い「自分はダメな奴」と自分を嫌いになっていました。
同期や友達と比較して落ち込む
自分を嫌いになる1番の理由は同期や学生時代の友達との「比較」です。
「ヨーイどん!」で一斉にスタートするため、新入社員時代は「遅れている差」が明確になりやすく、「仕事を頑張ろうと思っていた人ほど」その差に落ち込んでしまいます。
何より、思い描いていた自分と現実の自分の違いにショックを受け「自分がどんどん嫌い」になっていきます。
自己肯定感の低さが原因
「自分が嫌いになる」一番の原因は「自己肯定感の低さ」です。
新入社員時代は特に、不安と期待を含まらせて入社しその期待に自分が添えないと自分を否定し「自分は価値が無い」と思ってしまい「自分が嫌い」になるのです。
自己否定の負のループ
自己肯定感の低さは自分を嫌いになる「自己否定の負のループ」を引き起こします。
【自己否定の負のループ】
自己肯定感が低い=自分の感情に鈍いという事です。そのような状態だと、幸せそうな他人と自分を比べて自分を否定し、考えては落ち込むという「負のループ」に陥ってしまいます。自己肯定感が高い人でも落ち込むことはありますが「自分という人間自体に問題があるからだ」とは考えません。自己肯定感が低い人は「自分のすべてがダメだと思ってしまい」その考えが脳内で癖づけられれ、ネガティブ思考が止まらなくなり、負のループに落ち込んでしまいます。
脳内に設定されている反芻思考
人間の脳には「反芻思考」とよばれ、同じ考えをループして考える癖が存在します。
特に、時間が出来たときなど「脳にとって刺激」が無い時間は脳自らが刺激を求め、記憶の中から強く残っているものを引っ張り出し、その思考を反芻するようになっています。
その脳内ネットワークを「デフォルトモードネットワーク」と言います。
このデフォルトモードネットワークに「自分が嫌い」という思考が入ってしまうと、の考え(ネガティブな負のループ)が止まらなくなり、もっと「自分が嫌い」になりその状態から抜け出せなくなります。
【脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)とは】
デフォルトモードネットワークとはいわゆる無意識化にもかかわらず「脳内に雑念」が巡るようにデフォルト設定されている事をいいます。この「デフォルトネットワーク(DMN)」は、脳の消費エネルギーの何と60%~80%を占めていると言われています。DMNが過剰に働き続ける限り、脳はどんどん疲れていくわけです。「一日ぼーっとしていたのに、なぜか疲れが取れなかった」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっている可能性が大きいと考えられます。
※デフォルトモードネットワーク(DMN)について詳しく知りたい方は生理心理学と精神生理学早期公開に掲載されている苧阪満里子教授(大阪大学大学院人間科学研究科)の論文をご確認ください。
【引用元】生理心理学と精神生理学早期公開 著 苧阪 満里子(大阪大学大学院人間科学研究科)
次の章からは「自己肯定感を高める方法」をしょうかいします!
自己肯定感を高めるおすすめ方法
【自己肯定感を高める3つの方法】
◆人のまねをする
◆褒め日記をつけて、自分の存在価値を高める
◆マインドフルネスをして思考の負のループから抜け出す
この3つを順番に紹介していきます!
人のまねをして自己肯定感を高める
脳には、環境に適応しやすいという特性があります。ネガティブな人が多くいる環境に身を置けば、脳はそれに合わせてネガティブになってしまいます。
これは「脳内のミラーニューロン細胞が他者の脳内を真似すという」特性を持っていることで起こります。
なので、脳の観点から自己肯定感を上げる方法で一番簡単なものは「自己肯定感の高い人をまねをする」という事です。
あなたの周りに自己肯定感の高い人がいるのであれば、まねてみましょう!家族や友達、芸能人でも構いません。その人の姿勢や服装、話し方を真似してみてください。自信ありげにふるまう事で、自信に満ちた脳の人が使う脳に近づき前向きになれます。
※ミラーニューロンについて詳しく知りたい方は鹿児島大学柴田教授の論文意識の複数性 : ミラーニューロン理論に関する哲学的考察を確認ください。
【引用元】鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集 著 柴田 健志 教授
褒め日記をつけてみる
自己肯定感の低い人が“脳”を鍛える方法としておすすめなのが「褒め日記」です。
どんなに小さなことでも良いので、「毎日自分を褒める」だけです。慣れてきたら数を増やしてください。
“脳”はもともと褒められて伸びる”性質を持っているので是非試してください。
マインドフルネスで脱負のループ
上で説明した通り脳内にはデフォルトモードネットワークという回路が存在しており、「ネガティブな感情」は反芻思考を起こしやすくなっています。
この「思考の負のループ」から脱出するための方法が「マインドフルネス」です。
マインドルネスを簡単に説明すると「今に集中する事」で「雑念を取り除く方法」です。
【マインドフルネスとは何か】
マインドフルネスは創始者マサチューセッツ大学医学大学院教授のジョン・カバット・ジンによって脳を休息させる方法として作られました。その流れは東洋の仏教に見られる禅にあり、その効果を科学的に解明し西洋の考え方と合わせて出来たのがマインドフルネスです。多くの人は瞑想ときくとピンとくるかもしれません。瞑想もマインドフルネスの一部です。1979年にジョン・カバット・ジンが慢性疾患の治療を目的にマインドフルネスを使用したことで多く広まるところとなりました。これをマインドフルネス低減法(MBSR)と言います。
アップル創業者のスティーブジョブズをはじめ、グーグル(Google)やフェイスブック(facebook),シスコ,パタゴニア,エトナ,といった巨大企業でも社内研修としてマインドフルネスが取り入れられています。
それほど、実践者がいるという事は、「脳を休める」という事に有名経営者は重きを置いている証拠です。
マインドうフルネス呼吸法が効くもの
今回紹介させていただくのは、「マインドフルネス」の中でももっとも基本的で誰でもすぐに取り入れられる「マインドフルネス呼吸法」です。
マインドフルネス呼吸法はただ、「呼吸に集中」するだけというとてもシンプルなものでお金がかかりせんので、お金に余裕がない新入社員こそ社会人としてスタートした今にこの習慣を身に着けて人と比較しない自分を手に入れましょう。
【マインドフルネス呼吸法が効果的な事】
「ストレス低減」「雑念の抑制」「集中力・記憶力の向上」「感情のコントロール」「免疫機能の改善」
それでは、マインドフルネス呼吸法のやり方を紹介していきます。
①基本姿勢をとる
【①マインドフルネスの基本姿勢】
・椅子に座る(背筋を軽く伸ばし、背もたれから離して)
・お腹はゆったり、ては太ももの上、脚は組まない
・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先を見る)
②身体の感覚に意識を向ける
【②身体の感覚に意識を向ける】
・接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太ももなど)
・身体が地球に引っ張られる重力の感覚
③呼吸に注意を向ける
【③呼吸に注意を向ける】
・呼吸に関わる感覚を意識する(鼻を通る空気/空気の出入りによる胸・お腹の上下/呼吸と呼吸の切れ目/それぞれの呼吸の深さ/吸う息と吐く息の温度の違い・・・など)
・深呼吸や呼吸コントロールは不要(自然と呼吸がやってくるのを「待つ」ような感覚で)
・呼吸に「1」「2」・・・「10」とラベリングすると効果的。
④雑念が浮かんだ場合は
【④雑念が浮かんできた時の対処法】
・雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す。(呼吸は「意識の錨」)
・雑念は生じて当然なので自分を責めない。
呼吸というのは「自分を今に留めるための錨」です。
「自分が嫌い」だと心がぶれそうになった時には「呼吸に集中」し負の思考に頭を支配されないように気を付けましょう。
上でも述べましたが、”脳の癖”により反芻思考が起こるので、今に集中する癖をつける事が得策です。
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