そんな風に思っている新入社員もいるはずです。
頑張りたい気持ちはあるけど「そんなに期待が大きいと戸惑う」と思う新入社員はマインドフルネスで周りの評価や期待を気にせず「自分のやるべき事に集中」出来る「ぶれない心」を今のうちに作っておきましょう!
人の評価や期待はぶれるのでそれに合わせて心をぶらすと疲れて大変です。
今回は、筆者が考える評価や期待についてとそれを気にしない心を作るマインドフルネスのムーブメント瞑想を紹介していきますので参考にしてみてください!
必要以上に期待される新入社員
会社や所属先の組織によっては、新入社員に過度な期待をかけている事があります。期待されるというのは一見「喜ばしい事」のように思いますが、「自分の気持ちとのギャップ」に戸惑う事ってありますよね。
評価や期待というのは身勝手
筆者のそんなに長くはない社会人人生から気づいた事があります。それは「評価や期待というのは身勝手である」という事です。
自分が自分に下している評価や期待と、周りが自分に対して下している評価や期待というのは往々にしてギャップがあります。
「評価されたくて評価される」「期待されたくて期待」される状態なら嬉しいかもしれませんが、そうじゃない場合それは「足枷」になる事だってあります。
「評価や期待」はその時の状況で変わりますし、それに新入社員はまだ仕事をしているわけではないので正当な評価も期待も出来るわけがないのです。
自分で決めた評価や期待の方を信じる
筆者の失敗談から一つアドバイスするとすれば、「他人の評価や期待」ではなく「自分の評価や期待」を信じて欲しいという事です。
評価も期待も「良いときは良いし、悪いときは悪い」です。人間なのでずっと良いという事もないし、ずっと悪いという事もありません。
【他人基準だとぶれぶれになる】
上司や先輩の期待や評価に引っ張られて「自分は出来るんだ」と勘違いしたり「自分にはできない」と落ち込んだりすることがあります。確かにそのおかげで「能力以上の仕事が出来たり」する事もありますが、出来なかったときは「周りの評価は一気に冷め」自分自身も自信を失いかねません。そうなってくると、「他人の評価ばかりを気にして自分の軸ぶれぶれ」になってしまいます。なぜなら、他人の評価一つで考え方が変わるからです。
筆者の体験談を紹介
前回の記事でも話していますが、筆者は新入社員時代、自分が自分に対する期待と職場で周りの人がしてくれる期待が大きく下振れして苦しんでいました。
面白いことに2年目に入ると、頑張りが認められて大きな期待をされるようになったのです。
それから、数年たちますがやっぱり「良いときは良いし」「悪いときは悪い」のが評価と期待だと思います。
別にこれは周りの人たちが悪いわけではなく、世の中がそうできているからなのかもしれません。
「自分のやるべき事」をやる
上で説明した通り、評価や期待は一定ではありません。
なので今周りの大きな期待に戸惑う新入社員の方はあまり気にせず「自分のやるべき事」をしておけば大丈夫です!
かといって「周りの期待を気にしない」ってそんなに簡単じゃありませんよね。次の章から「ぶれない心」をもって期待に戸惑わない状態を作るためのマインドフルネスを解説していきます!
「今」に集中し「ぶれない心」を作る
私たちは「脳内」で様々な事を考えています。
今に集中できていないと「脳内」では、多くの考え(雑念)が浮かんできてその思考がループしいつの間にかそれを大きくして自分を苦しめることだってあります。
そうなってくると、「心はぶれぶれ」になるので、まずは「今」に集中する事がとても大切です!
「雑念」を取り払い「今」に集中
「ぶれない心」を作るためには「今」に集中しなければいけないと説明してきました。
「今」に集中するためには「雑念」を取り除く必要があります。もっと言うと「雑念」が絶えず巡る状態を防ぐ必要があるという事です。
人の脳にはデフォルトモードネットワークと呼ばれ「思考のループ(雑念)」に囚われ自動操縦をするネットワークが存在します。
周りの期待を気にするという雑念が巡っている人はこのデフォルトモードネットワークの仕組みを覚えておいてください。
【脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)とは】
デフォルトモードネットワークとはいわゆる無意識化にもかかわらず「脳内に雑念」が巡るようにデフォルト設定されている事をいいます。この「デフォルトネットワーク(DMN)」は、脳の消費エネルギーの何と60%~80%を占めていると言われています。DMNが過剰に働き続ける限り、脳はどんどん疲れていくわけです。「一日ぼーっとしていたのに、なぜか疲れが取れなかった」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっている可能性が大きいと考えられます。
※デフォルトモードネットワーク(DMN)について詳しく知りたい方は生理心理学と精神生理学早期公開に掲載されている苧阪満里子教授(大阪大学大学院人間科学研究科)の論文をご確認ください。
【引用元】生理心理学と精神生理学早期公開 著 苧阪 満里子(大阪大学大学院人間科学研究科)
マインドフルネスで(DMN)を止める
このデフォルトモードネットワーク(DMN)による思考(雑念)のループを止めるのがマインドフルネスの「ムーブメント瞑想」と呼ばれるものです。
マインドフルネスって何?
マインドフルネスとは「雑念」を取り除き「今」に集中することです。
「今」に集中することが出来れば、脳のデフォルトモードネットワークに活動を許さず、必要以上に周りからの評価や期待の大きさに戸惑わずに「自分のやるべき事」だけに集中することが出来ます。
【マインドフルネスとは何か】
マインドフルネスは創始者マサチューセッツ大学医学大学院教授のジョン・カバット・ジンによって脳を休息させる方法として作られました。その流れは東洋の仏教に見られる禅にあり、その効果を科学的に解明し西洋の考え方と合わせて出来たのがマインドフルネスです。多くの人は瞑想ときくとピンとくるかもしれません。瞑想もマインドフルネスの一部です。1979年にジョン・カバット・ジンが慢性疾患の治療を目的にマインドフルネスを使用したことで多く広まるところとなりました。これをマインドフルネス低減法(MBSR)と言います。
上で紹介したアップル創業者のスティーブジョブズをはじめ、グーグル(Google)やフェイスブック(facebook),シスコ,パタゴニア,エトナ,といった巨大企業でも社内研修としてマインドフルネスが取り入れられています。
このマインドフルネスの実践者の中にはApple(アップル)創業者のスティーブジョブズはじグーグル(Google)やフェイスブック(facebook),シスコ,パタゴニア,エトナ,といった巨大企業でも社内研修に取り入れられ多くの経営者がいます。
彼らは社員・世間・株主の評価や大きな期待に惑わされては「自分のやるべき事」を見失うという事が分かっているのかもしれません。マインドフルネスで「ぶれない心」を手に入れていたんですね。
ムーブメント瞑想のやり方
【一般的なマインドフルネス】
一般的なマインドフルネスは瞑想で、目を閉じ自分の呼吸に集中することで意識を今に集めていきます。今回は気づくと考え事をしているなど脳の自動操縦モードを脱するに適した「ムーブメント瞑想」を紹介していきます。
①歩行瞑想を行う
【歩行瞑想のやり方】
・スピードは自由だが、最初はゆっくりあるのがおすすめ
・手足の筋肉・関節の動き、地面と接触する感覚に注意を向ける
・「右/左」とか「上げる/下げる」のように、自分の動き(ムーブメント)にラベリングする
②立った姿勢でムーブメント瞑想
【立った姿勢でムーブメント瞑想】
・足を肩幅に開いて立ち、伸ばした両腕を左右からゆっくり上げていく
・腕の筋肉の動き、血液が下がってくる感じ、重力に意識を向ける
・上まで来たら、今度はゆっくり下げながら同様に繰り返す
③座った姿勢でムーブメント瞑想
【座った姿勢でムーブメント瞑想】
・椅子に座った状態で、後ろから前にゆっくり両肩を回す
・筋肉や関節などの動き・感覚へ細かく注意を向ける
・一周したら、逆に肩を回しながら同様に注意を向ける
④その他のムーブメント瞑想
【その他のムーブメント瞑想】
・日常の動き(服を着る/歯を磨くなど)に意識を向ける
・自動車の運転中に、シートとお尻が触れている感覚、手がハンドルに触れている感覚、ハンドルを切ったりブレーキを踏んだりする時の筋肉や関節の動きに注意を向ける(事故が起きないように注意しましょう)
・ラジオ体操をやりながら、身体の動きや感覚に意識を向ける。
ムーブメント瞑想のポイント
「玄関を出たところからスタート」「駅の改札を出たら開始」など、ムーブメント瞑想をやる隊民をあらかじめ決めると習慣を作りやすい。また、日々の食事に注意を向けるのもお勧めです。
感情が揺れたときに実践
このムーブメント瞑想は「感情が揺れたとき」に意識的に行ってください。
社会に出ると、これまで経験してこなかったいろいろな事があります。
その都度、心がぶれていたら疲れてしまいます。
「感情」というのは時に武器ですが、飲み込まれると多くのものを失いかねません。
長い社会人生を戦い抜くためには、「感情コントロール」つまり「ぶれない心」はとても大切です。
周りにいる「感情コントロール」が下手な先輩は新入社員時代からずっとそうなのです。なので今のタイミングで出来るようになれれば、将来的にも活躍していけると思いますよ!
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