「仕事をしていると、ふと涙が出てくる」
「何がつらいのかがわからないが、職場で泣いてしまう」
このように、4月から新しい職場で働くなかで、仕事中に泣いてしまうことに悩む新入社員の方も多いでしょう。
就職は、今までの人生において最も大きな環境の変化といっても過言ではありません。
慣れなかったり自分に合っていなかったりして知らない間に心と体が疲れ、心身のバランスが乱れてしまっている可能性もあります。
ここでは、新入社員が泣いてしまう理由とその対処法を解説します。
なぜ泣いてしまうのかわからない、どうすればよいかわからないという方は参考にしてみてくださいね。
新入社員が泣いてしまう理由
新入社員が泣いてしまう理由は、深堀りしていくとさまざまです。
ここでは、新入社員が泣いてしまうよくある理由を6つご紹介します。
環境に慣れていない
誰もが抱えている悩みとして、「環境に慣れない」ことが一番にあげられるでしょう。
学生時代はお金を払って学ぶ立場でしたが、社会人になると給与を受け取る代わりに労働という対価を支払わなければなりません。
ただでさえ知らない大人に1日8時間囲まれて過ごさなければならない上、今までにはなかった責任や期待がのしかかり、今までとは180度違う世界に放り込まれた気分でしょう。
人間は環境の変化を嫌う動物なので、特に初めのうちは無意識に心身を削っているはずです。
仕事が自分に合っていない
慣れないうちは仕事が自分に合っているかどうかを明確に図ることは難しいでしょう。
しかしまったく予想もしていなかった仕事に就くことになったり、自分の希望や適性を完全に無視した配属になった場合、精神的に疲弊してしまうのも仕方がありません。
日本の多くの企業は「総合職」というくくりでの採用を行い、入社後に配属先を決定します。
そのため、希望していない職種や部署への配属を言い渡されても、ある程度は受け入れる必要があるでしょう。
しかし、理系で専門的分野の研究内容を評価されて入社したのに文系職種の配属となるなど、あまりにも適性とずれがあるパターンもあります。
仕事が自分に合っているかどうかは、時間が経ってみないとわからない側面もあります。仕事が合っていないのは、自分の能力が経験が足りないだけなのであれば、もう少し努力をしてみるのも方法です。もし本当に合っていないと確信するのであれば、社内で異動を相談するか、別の仕事を探してみるなど「行動」に移すことが大事ですよ。
入社前とのギャップが大きい
就活の際は一生懸命に企業について調べ、ある程度は入社後の姿もイメージして選考に臨むでしょう。
しかし、入社してみるとこんなはずでは…というパターンは大いにあります。
もちろん社会人経験のない学生にとって、入社前に働く姿を具体的に想像するのは大変難しいことです。
入社して体感してみなくては分からないことも多くあり、それが刺激や新しい発見にも繋がります。
ただし、残業はほとんどないと言われたのに入社したら毎月80時間も残業している、テレワークができると聞いたが仕組みが整っていないなど、入社前とのギャップがあまりにも大きい場合は要注意です。
特に入社前のイメージと大きなギャップがある企業の場合は要注意です。企業側の立場からすると、とにかく採用をしたい目標を優先して、過度に魅力的に採用活動をしているケースは結構多く見かけます。
明らかに許容ができないギャップがある時点で、企業側には「誠実さ」が欠けていると考えられます。そのような思考の企業は、社内文化や経営方針も杜撰な場合がありますので、今後どうするかは慎重に考えた方が良いでしょう。
本当に良い企業は、入社前と入社後にはほとんどギャップがありません。それは企業の姿勢として、採用に至るまで「誠実さ」を大切にしている証拠と言えます。そういう企業に出会うことが大切なので、今見つからなくても、いつかは見つかる信じて、頑張っていきましょう。
すぐに内定がもらえた私の転職体験談
私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントのアーシャルデザインに登録しました。
当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。
しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。
エージェントから企業を紹介される
最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。
担当のアーシャルデザインのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。
私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。
「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。
今の仕事を辞められると思うと楽になる
実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。
これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。
その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。
単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。
紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。
結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。
その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。実際にはその時は行かずに現在の仕事を続けましたが、「選択肢」が増えたことで自信がついたことを覚えています。
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自信をなくしている
新入社員は、右も左もわからない状態で入社します。
慣れればなんてことない作業1つに手こずることもあり、「なぜ自分はこんなこともできないのだろう…」と自信を喪失してしまうこともあるでしょう。
また、社会人慣れしている周囲の先輩を雲の上の人かのように感じてしまうこともあります。
慣れてないのだから仕方ないと割り切れればよいですが、真面目な人ほど自分を責めてしまう傾向にあります。
自信をなくしている状態は、次の成長に向けた準備が整っている良い証拠です。自信過剰な人は成長しません。なぜなら自分の弱さや課題を認識できていないからです。
根拠のない自信があった学生時代から現実を目の前にして、自信を失うということは当たり前のプロセスとして受け取りましょう。
周囲の人間関係がよくない
働くにあたって、仕事内容の良し悪しよりも周囲の人間関係の方が働く意欲やモチベーションに大きな影響を与えることがよくあります。
そんな時、上司が全くケアしてくれない、先輩がまともに相手をしてくれないなど人間関係に不安を感じると精神的に追い込まれてしまうでしょう。
新入社員は職場では最も若く弱い立場なので、たいていの人は1日中気を使いながら過ごすことになります。
そのような中で、本来であれば頼れる立場の身近な上司や先輩が非友好的ともなれば、仕事に身が入らないのも仕方がありません。
人間関係については、社会人では避けては通れない課題の一つです。私も人事をしていると社内のトラブルは大半のことが「人間関係」です。
人間関係を円滑にすることや人間関係で「悩みすぎない」ようになるためにも、経験は必要です。少しずつで良いので、良い人間関係を築いたり、どのように振る舞えば良い関係を構築できるかなど、本を読んだりして勉強することはおすすめですよ。
プライベートで問題を抱えている
仕事ではなく、プライベートで何らかの問題を抱えている場合、それらを引きずって仕事中に精神が不安定になってしまうこともあります。
身内に不幸があったなど認められる理由があれば公休として心身を休めることが可能ですが、失恋や友人関係の悩みなどなかなか人に理解してもらえない悩みもあるでしょう。
今後の長い社会人人生を送る中で、プライベートと仕事はある程度切り分けて考えられる能力も必要です。
しかし新入社員はまだ仕事への責任感が醸成されている途中なので、感情のコントロールが上手くできない場合もあるでしょう。
プライベートの問題に関しては、具体的なアドバイスは難しいですが、早めにプライベートの問題があることを上司や周りの人に伝えるということも一つの手法です。
例えば、家族にトラブルがあって大変であるなど、状況が分かれば、周りがサポートしてくれたり、配慮をしてくれるかもしれません。周りに迷惑をかけるから隠すのではなく、周りに迷惑をかけないためにも、自分の今の状態を開示することは大事ですよ。
泣いてしまう場合の対策
誰もが仕事中に泣きたくて泣くわけではなく、本人にとって深刻な悩みがあるからこそ泣いてしまいます。
しかし、できればそのような状況が長く続くことは避けたいですよね。
ここでは、仕事中に泣いてしまう場合の対策を3つご紹介します。
しばらく様子を見る
仕事中に泣いてしまう原因が「環境に慣れていないから」という場合は、しばらく様子を見るとよいでしょう。
今隣で平然とした顔で仕事をしている先輩も、入社したての頃は何も分からず泣きたい気持ちで仕事をしていたに違いありません。
誰にでもそういう時期はあると言い聞かせて、毎日目の前の仕事に一生懸命取り組んでみましょう。
昨日できなかったことが今日一つでもできるようになれば、あなたは進歩しているということです。
昨日よりも今日、少しずつでもできるようになったことを意識して前向きに過ごすことが大事です。
泣いてしまうということは、それだけ真剣に仕事に取り組んでいるということ、そういう真面目な性格は強みになります。
仕事に誠実に取り組んでいない人は、泣くことはありません。割り切ってしまって何も感じないからです。そうでない時点で成長の可能性は大いにあるはずなので、自信を持ってください。
信頼できる上司や先輩に相談する
「仕事が自分に合っていない」「自分に自信がない」と感じる場合は、勇気をもって信頼できる上司や先輩に相談してみるとよいでしょう。
特に自分と同じような経験をしている人に聞いてみることがおすすめです。
上司や先輩にも必ず、新入社員としてもがいた時期があるはずなので、親身になって相談にのってくれるはずです。
またあなたの仕事への適性やスキルが客観的に見ても足りないと感じられる場合、アドバイスをくれたり手助けをしてくれるかもしれません。
企業にとっても、従業員が能力を最大限に発揮できないポジションに就くことは損失です。
無理に固執して今の仕事を続けるよりも、他に適切な部署や業務があれば、強みを発揮できる可能性があるので、企業側にとってもメリットはあります。
まずは直属の上長に相談してみるか、人事に相談するなどで試してみましょう。話をしてみると、意外にすんなりと解決するかもしれせんよ。
産業医・医療機関を受診する
もし毎日のように仕事で泣いてしまう、なぜ泣いてしまうのかわからないという場合は、精神的に限界を迎えている可能性があります。
会社に出社できる状況であれば会社に常駐している産業医、深刻な体調の異変を感じる場合は医療機関を受診しましょう。
第三者に話を聞いてもらうことで頭が整理できたりストレス要因がはっきりするため、今後の対策についても冷静に考えられるようになります。
病院に通うということは、何ら恥ずかしいことではありません。プロのアスリートもメンテナンスのためにヘルスチェックをするように、仕事をする社会人も、最大のパフォーマンスを発揮するためにも、病院でチェックしてもらうことは当たり前ですよね?
何もせずに、悪化して再起が難しくなるよりも、早めに相談して解決に向けて行動する方が数倍良いですよ。
こんな時は転職・退職を考えよう
考えられる原因を特定し、対策を試みたが一向に改善しそうにない場合は、転職や退職を考えてもよいでしょう。
ここでは、転職や退職を考えた方がよいパターンについてご紹介します。
体調に異変がある
仕事中に泣いてしまうだけではなく、胃痛がする・めまいや吐き気がするなど体調に異変がある場合は、すぐに職場を離れた方がよいでしょう。
転職を考える場合は、現職と平行して活動できることが理想ですが、体の健康を第一に考えて休職または退職後に活動しても問題ありません。
引継ぎなどを行う余力もないという場合は、退職代行サービスを利用するのもおすすめです。
プロの弁護士などがバックアップしてくれるサービスもあり、あとから問題になったりしないだろうか?と不安に感じる必要はありません。
【おすすめ退職代行サービス】
- 退職代行ガーディアン:労働者のために運営されている業界トップクラスの退職代行サービスです。
- 弁護士法人みやびの退職代行サービス:弁護士事務所が運営する信頼性の高い退職代行サービスです。
- 退職代行Jobs:低価格で24時間対応し、安全性と高品質なサービスを提供する退職代行サービスです。
明らかに会社に問題がある
あなたが仕事中に泣いてしまう原因が、明らかに会社側にあると判断できる場合も転職や退職を考えてよいでしょう。
たとえば、以下のような場合です。
- パワハラ、セクハラなどを受けている
- サービス残業などが常態化している
- 上司やその上の上司が部下のマネジメントに無関心
以上に当てはまる場合は、会社が組織としてマネジメントされていない可能性があります。
そのような会社で状況が改善されることを待っていては、いつになるかわかりません。
早々に転職を検討してよいでしょう。
転職を考える場合は、転職エージェントを活用することが一番の近道です。
サービスの利用はすべて無料で、あなたに合いそうな企業の紹介から書類選考や面接のサポート、入社条件の交渉などあらゆる手助けをしてくれます。
転職を決断できていない場合は、情報収集をかねて相談をするだけでもよいでしょう。
今の会社でのキャリアビジョンが描けない
仕事中に泣いてしまう原因が「慣れないから」などの一時的な理由ではなく、入社前とのギャップがあまりにも大きかったり、理想のキャリアを実現している人物がいないなどこの先も解決しがたいものである場合も、転職を検討してよいでしょう。
新入社員という今の立場が苦しいからという理由での転職は、次の会社でも同じ悩みを抱えることになってしまうため推奨しませんが、冷静に現状を分析して出した答えであれば自信をもってよいでしょう。
ただそのような中でも、「自分のやりたいことがはっきりしない」「どんな企業に転職すべきか悩んでいる」という場合は、プロのキャリアコーチングを受けてみるのもおすすめです。
転職エージェントのように転職を前提としたサービスではなく、プロのキャリアカウンセラーがあなたと1対1で向き合い、今後のキャリアについて一緒に考えてくれるサービスです。
結果として転職せずに今の会社で何らかの行動を起こすことになるかもしれませんし、転職を決断できるかもしれません。
プロのキャリアカウンセラーに相談することも検討してみてください。
キャリアカウンセラーは、自己分析や戦略設計、行動計画までのサポートやアドバイスを提供してくれます。
【おすすめキャリア相談サービス】
- キャリート:キャリアコーチングサービスで、あなたのキャリアに寄り添ってサポートしてくれます。
- 【coachee】:複数の専門コーチが在籍しているキャリア相談プラットフォームで、あなたのキャリアの悩みに応えてくれます。
- キャリアアップコーチング:自己分析から行動までをサポートするキャリアコーチングサービスです。
まとめ
新入社員は新しいこと・慣れないことの連続で、毎日ついていくのに必死という人がほとんどでしょう。
仕事内容どころか、仕事の進め方や社内の人間関係もまだ把握できていない中で、最大限のパフォーマンスをしろというのは難しい話です。
会社としても、新入社員のあなたに上司や先輩と同じような働きをすることを求めているわけではありません。
ある程度は「新入社員だから仕方ない」と割り切って、目の前のことにとにかく励む姿勢も大切です。
ただし、心や体を壊してしまってからでは取り返しがつかなくなってしまうので、何らかの異変を感じた場合は早めに対処しましょう。
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