新入社員の悩み

新入社員(新卒)の窓際属体験談から学ぶ、逆転への心の余裕の作り方

新入社員なのに窓際族になったと感じる人はまずは心の余裕を作ってから逆転を狙おう

もしかしてあなたは、「窓際族」になってしまったのではないかと感じているのでしょうか。そんな気持ちを抱えている方には、以下の2つのポイントに注意してください。

1.転職を視野に入れる状態にしておくこと
2.メンタルを落ち着かせる習慣を身につけること

一生懸命頑張っているのにも関わらず、「窓際族」になってしまうことはあります。しかし、その状態から逆転を狙うためには、冷静な判断と対応が求められます。

焦って現状を変えようとすると、「空回り」してしまう可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、転職を視野に入れることで「心の余裕」を持つための方法や、「窓際族」から逆転するためのアドバイスを紹介しています。

また、なぜ「心の余裕」が必要なのかについても詳しく解説していますので、参考にしてください。

筆者は採用責任者や事業責任者の経験もあります。私も就活や転職活動でとても苦労したので、参考になる情報提供ができればと執筆しています。

新入社員でも窓際族はありえます

「新入社員なのに窓際族」という言葉には驚かれるかもしれませんが、実際にそうなるケースは多々あります。

筆者自身も入社してしばらくの間、他の同期が活躍していく中で仕事がほとんど与えられない状況に直面しました。当時は1年間もほとんど仕事がなかったのです。

今振り返ってみると、その経験は貴重なものだったと感じますが、当時は状況を変えようとする行動が逆効果となり、評価が下がるという最悪の状態に陥ってしまいました。

失敗が重なるとすぐに見切られることも

会社は、親や学校の先生ではありません。そのため、「本当に役に立たない」と思われると、すぐに見放されてしまうことも十分にあります。

私自身も、失敗を繰り返すことで「使えない人」とみなされ、窓際族の立場になってしまった経験があります。

利益を上げなければならない会社にとっては、失敗の可能性が高い社員に仕事を任せることは合理的な選択です。

明確にはされないかもしれませんが、新入社員が「窓際族」のような扱いを受けることも珍しくありません。これを理解しましょう。

新入社員で窓際族からの逆転は可能

「窓際族」から抜け出したいと思うなら、まずは焦らずに行動することが重要です。

窓際族から脱出したいと思っている状態では、ショックを受けていたり、現状を受け入れられずに冷静さを欠いている可能性があります。

そのような状態で行動すると、適切な判断ができずに「空回り」し、さらに失敗してしまい、結果として仕事が上手くいかなくなる恐れがあります。

無理に動くよりも、まずは脳の使い方を学んで「心の余裕」を作ることから始めましょう。実はストレスや環境の変化から、ただ単に空回りしている可能性もあるのですよ!

心の余裕を作るには、転職も視野に入れる

他の会社や職場の選択肢があることを理解し、心に余裕を持つためには、転職を検討することも一つの選択肢です。

人は辛い状況に立たされると、選択肢がないことが大きなストレスの原因となります。

「この会社で頑張るかどうか」という選択肢や、転職が可能であることを知ることは、心に余裕を生み出すことにつながります。
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心の余裕を作る脳の使い方とは

転職を視野に入れて「心の余裕」を作ったあとは、実際に「脳の使い方」を変える習慣を取り入れてみましょう。

まず、頭の中を空っぽにすることです。

人の脳にはデフォルトモードネットワークと呼ばれるものがあり、これは「思考のループ(雑念)」に囚われて自動的に機能します。

「窓際族状態」では、時間がたくさんある状態であり、ネガティブな感情が脳内を支配している可能性があります。

脳のデフォルトモードネットワークとは

脳のデフォルトモードネットワークとは、無意識のままで働き、脳内に雑念が巡る状態のことを指します。

このデフォルトネットワーク(DMN)は、脳の消費エネルギーの60%~80%を占めていると言われています。

DMNが過剰に活動し続けると、脳はますます疲れてしまいます。

「一日ぼーっとしていたのになぜか疲れが取れない」という経験がある人は、DMNが過剰に活動している可能性が高いと考えられます。

※デフォルトモードネットワーク(DMN)について詳しく知りたい方は下記論文をご確認ください。

デフォルトモードネットワーク (DMN) から脳をみる

【引用元】生理心理学と精神生理学早期公開 著 苧阪 満里子(大阪大学大学院人間科学研究科)

窓際族になるとネガティブ思考が広がり、余裕がなくなる

窓際族になると、ネガティブ思考が蔓延し、余裕がなくなる理由を説明します。

ネガティブ思考に陥りやすいことと、その思考からくる自律神経へのストレスが関係しています。

窓際族になると、感情を司る脳の一部である「扁桃体」と、記憶を司る「海馬」という部位が近くに位置しています。

そのため、ネガティブな感情を伴った経験は記憶に強く残りやすいのです。

雑念が湧き起こると、海馬から過去の記憶を引っ張り出し、それによって思考が過去や未来に支配される傾向があります。

この状態では、ネガティブな考えが次々と浮かび上がります。

これによって自律神経に大きなストレスがかかります。

また、夜寝るときにデフォルトネットワークモードにネガティブ思考が入り込み、考えが止まらず眠れなくなるという経験をしたことがある人も多いかもしれません。

疲れの正体=自律神経が疲れ

ネガティブな思考のループから受けるストレスが原因で、自律神経が疲れてしまいます。

自律神経の疲れにより、心に余裕がなくなり、正常な判断力が低下します。

自律神経は私たちの生命活動に関わる臓器をコントロールしており、脳の中枢に存在しています。

ネガティブな思考のループが脳内で危険と認識されると、自律神経は活発に働き始めます。

その結果、酸素を取り込んで活動する自律神経細胞が酸化し、その機能が低下します。

脳はこの自律神経の状態を疲労という情報に変換して伝えるのです。

この状態では、脳から無駄なエネルギー消費を避けるよう指令が送られます。

結果として、心に余裕がなくなり、正常な判断力が欠如し、些細なミスや空回りが生じることがあります。

疲れていると集中できないのは、このような脳の働きが関与しています。

この状態を避けるためには、「ネガティブ思考のループ」を止める必要があります。

マインドフルネス(瞑想)を通じて、「脳の使い方」を理解し、「頭を空っぽ」にすることが重要です。

世界的な企業でも従業員教育に取り入れられているマインドフルネス(瞑想)は、このネガティブな思考のループを防ぐための方法と言えます。

マインドフルネス=「今」に集中し「心に余裕」を

自律神経の疲れを防ぐことで、心の余裕を得ることが分かりました。

「窓際族」から脱却するためには、これが非常に重要です。

そのためには、マインドフルネスを活用し、現在の瞬間に集中し、脳内でネガティブ思考が制御を失わないようにしましょう。

マインドフルネスって何?

「今」に集中することで、脳のデフォルトモードネットワークの活動を止めることができます。

これにより、ネガティブ思考からくる無駄なエネルギー消費を抑え、疲れにくい脳を作ることができます。

有名な例として、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズが瞑想を実践していたことがあります。

【マインドフルネスとは何か】
マインドフルネスは、マサチューセッツ大学医学大学院教授であるジョン・カバット・ジンによって、脳を休息させる方法として開発されました。

この考え方は、東洋の禅の影響を受けており、科学的な研究と西洋のアプローチを組み合わせて形成されました。

マインドフルネスは、瞑想の一形態でもあります。1979年にはジョン・カバット・ジンが慢性疾患の治療にマインドフルネスを使用し、広まりました。

この手法はマインドフルネス・ベースド・ストレスリダクション法(MBSR)と呼ばれています。

スティーブ・ジョブズをはじめとする多くの有名経営者や企業(例えばGoogle、Facebook、Cisco、Patagonia、Aetnaなど)でも、社内研修としてマインドフルネスが取り入れられています。

これだけ多くの実践者がいることから、脳を休めることの重要性が広く認識されていることがわかります。

新入社員こそ、マインドフルネス呼吸法を身につけよう

マインドフルネス呼吸法は、マインドフルネスの中でも最も基本的で、誰でも簡単に実践できる方法です。

この呼吸法は非常にシンプルで、ただ「呼吸に集中する」というだけです。お金もかかりません。

新入社員の方々は、休んでもなかなか疲れが取れないことがあるかもしれません。そんな方々こそ、このマインドフルネス呼吸法を取り入れて、疲れ知らずの社会人生をスタートさせましょう!

【マインドフルネス呼吸法が効果的なこと】
・「ストレス低減」
→ 心を落ち着かせ、リラックスすることでストレスを軽減します。
・「雑念の抑制」
→ 集中力を高め、頭の中の雑念を取り除くことができます。
・「集中力・記憶力の向上」
→ 呼吸に集中することで、集中力や記憶力が向上します。
・「感情のコントロール」
→ 自分の感情をより良くコントロールできるようになります。
・「免疫機能の改善」
→ マインドフルネス呼吸法は免疫機能を高める効果もあります。

マインドフル呼吸法の4ステップ

新入社員や新卒社員、社会人1年目の方々におすすめするのは、「マインドフルネス呼吸法」です。

疲れた脳をリフレッシュさせるのに役立ちます。それでは、マインドフルネス呼吸法の4つのステップをご紹介します!

①基本姿勢をとる

椅子に座り、背筋を軽く伸ばし、背もたれから離れるようにします。お腹はゆったりとしておき、手は太ももの上に置きます。目を閉じます(開ける場合は、2メートルくらい先を見る)。

②身体の感覚に意識を向ける

身体と床の接触やお尻と椅子の感覚など、身体の感覚に集中します。また、地球に引かれる重力の感覚にも意識を向けます。

呼吸に注意を向ける

呼吸に関わる感覚に意識を向けます。鼻を通る空気や胸やお腹の上下する動き、呼吸の切れ目などを感じます。深呼吸や呼吸のコントロールは必要ありません。

自然な呼吸のリズムを待つような感覚で、呼吸に「1」「2」・・・「10」と数えることが効果的です。

④雑念が浮かんだ場合は

雑念が浮かんだら、それに気づいて注意を呼吸に戻します。呼吸は意識の錨として使います。雑念は自然に生じるものであり、自分を責める必要はありません。

窓際族になっても、「脳の使い方」で人生は変わる

窓際族になってしまっても、人生を変えることは「脳の使い方」次第です。

私は「疲れ=悪」と考えています。

もし疲れていなければ、他の人に対して怒りや焦り、イライラすることもなくなりますし、投げやりになることもありません。

心に余裕を持って多くのことを吸収できるようになります。

いつも疲れている人には、近づきたくないと思う人も多いでしょう。

日常生活で完全に疲れずに過ごすのは難しいかもしれません。しかし、「脳の使い方」によって、疲れにくい状態を作ることはできます。

「マインドフルネス」を通じて、脳を空っぽにすることで無駄な疲労を抑えることができます。

疲れていなければ余裕が生まれるため、失敗や辛い状況でも前向きに取り組むことができるはずです。

窓際族のような辛い状況にいる新入社員こそ、まずは心の余裕を持ちながら現状から脱却するための状態を作りましょう。

長期的な戦いになるかもしれませんが、これはきっと役立つはずです!

試してみたことはいろいろありますが、窓際族の脱却は難しいと感じる場合は、職場を変えることも考えてみましょう。無能だと思っていた筆者でも、転職活動に成功することができました。

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転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。