体に悪いからと睡眠時にエアコンを消して寝ていませんか?
良質な睡眠のためには「快適な温度」の環境が大切なんです!
新入社員の皆さんは「なかなか寝付けない」「寝ても疲れが取れない」という悩みを抱えている方も多いと思います。
ストレス過多では睡眠の質が落ちるばかりです。しかし、そのストレス社会を生き抜くためには睡眠の質を上げて「疲労回復」を効率よく行わなけらば行けないという事実もあります。
特に季節の変化というのは私たちに大切な睡眠環境も大きく変わりますよね。(夏は熱帯夜で冬は寒すぎます)
今回はこの私たちの睡眠に影響を及ぼす季節(夏と冬)の睡眠環境の作り方について解説していきます!
是非参考にして正しい知識でしっかりと疲労回復してください!
※この記事の内容は東京疲労・睡眠クリニック院長梶本修身先生の「誰でも簡単に疲れをスッキリ取る方法」を参考に書かせていただいています。ぜひ気になる方はリンクからご確認ください。
【誰でも簡単に疲れをスッキリ取る方法】著 疲労回復専門医 梶本修身
睡眠と疲労の関係
脳疲労回復に睡眠は欠かせません。これまで、睡眠の質を上げるための簡単ストレッチで血流を上げる方法や、いびき改善で睡眠負債(日々の睡眠不足の積み重ね)を解消する方法を紹介してきました。
睡眠の最大の役割は「その日の疲れをリセットする」事にあります。これはもすごく大切で、もしあなたがいつも疲れている、調子が出ない、集中できないような状態であればおそらくそれは睡眠で疲れが取れていない可能性が高いです。
疲れているのは脳である
睡眠の重要性が分かったところで、疲れの原因を見ていきましょう。
【疲れの原因】
疲れの原因は体ではなく”脳”にあります。もっと言うと脳にある自律神経中枢の疲れつまり脳疲労です。自律神経中枢とは私たちの活動をコントロールする司令塔の事です。どんな状態でも正常でいられるようにせっせと働いてくれている自律神経ですが、ストレス下が続くと徐々に疲れが溜まり機能が低下していくのです。
自律神経の機能が低下すると、正常な状態でいられなくなります。その状態を簡単に表すと「疲れている状態」です。疲れていると頑張れないのは自律神経が「これ以上頑張ると危険」とサインを送っている状態なのです。
自律神経を傷つける酸化ストレス
疲れの原因が自律神経へのストレスという事が分かりました。それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
【自律神経の細胞を傷つける酸化ストレス】
自律神経を傷つけるストレスの事を酸化ストレスと言います。自律神経は私たちの体同様、活発な動きをする際酸素が必要となるのですが、取り込みすぎた酸素が”活性酸素”という余分な要素になります。その活性酸素が脳の細胞を「」させる事で、自律神経の動きは鈍くなるのです。活性酸素が発生するストレスの事を”酸化ストレス“と言います。
※酸化ストレスと自律神経の関係について参考資料をさらに読みたい方は循環制御36 巻 (2015) 3 号に掲載されている川田徹医師、杉町勝医師(国立循環器病研究センター循環動態制御部)の特集記事を参考にしてみてください。
【引用元】循環制御36 巻 (2015) 3 号 著 川田 徹, 杉町 勝
質の良い睡眠で疲労を解消
この酸化ストレスによって傷つけられた自律神経を回復させるのが、「質の高い睡眠」です。
時間をかけて睡眠をしても質が低ければ疲れは解消できません。逆に質の高い睡眠であれば時間は短くても「疲労回復」する事が出来るのです。
【質の高い睡眠】
①入眠3時間で分泌される成長ホルモン(細胞を修復させるホルモン)に合わせて深い眠りにつく事
②レム睡眠(浅い眠り)ノンレム睡眠(深い眠り)を90分周期でバランスよく繰り返す事。
季節ごと睡眠環境を整えるのが大切
皆さん真夏の炎天下の中1km走るのと、涼しい10月に1km走るのでは疲れ方が違うと感じませんか?これは、季節によって自律神経の体温調整機能や血流機能、発汗機能の負荷が変わる事によっておこるものです。
これからも分かるように、睡眠環境も季節ごとに「自律神経に良い状態」を作る事で質の高い睡眠を実現できるという事です!
夏の注意すべき睡眠法
日本の夏は暑く、寝汗や熱帯夜が原因で睡眠不足になることもしばしば。
と夏の睡眠は多くの人を困らせますよね。そんな夏の睡眠について「脳疲労の観点」からどうすることが一番良いのかを紹介していきます。
寝汗は睡眠の質を落とす
まず、夏の睡眠で意識して欲しいことは「寝汗は睡眠の質を落とす!」という事です。
【冷房は付けっぱなしにした方がい良い】
眠っている間に寝汗をかいているようでは、本来、睡眠中はエネルギーを温存し回復に向かいたい自律神経に対し「体温調整」という重労働を強いているようなものです。実は「睡眠中の冷房は体に良くない」という説には根拠はありません。適温であれば睡眠時の冷房は積極的に使用するべきなのです。
※直接風を浴びたり極端に冷やすのはもちろん体に良くありません。自分の適温に合わせた温度にしましょう。
冷房の適温は湿度によって変わる
冷房は適温であればむしろ「質の高い睡眠」を誘発してくれます。それでは適温とは何度なのでしょうか。
【夏の冷房の適温】
実はこの“適温”は湿度によって変わります。例えば室温が28℃でも湿度が50%以下であれば大半の方が適温と感じます。しかし、湿度が80%を超えるようでは、多くの人が不快に感じ熱中症のリスクが高まります。
除湿器で湿度を調整
上から分かるように、”湿度調整”ができれば、おおよその快適温度が見えてくるのではないでしょうか。
現代では除湿器つきのエアコンもありますので、部屋湿度を50%程度にして室温を28℃に合わせることが“適温”に近づきます。
快適な温度には男女差がある
最後に覚えていて欲しいのは「快適な温度には男女差がある」という事です。
【快適な温度の男女差】
一般的に、筋肉量が多く体内で産出される熱の量が多いのが男性で、冷房設定温度を低めに設定します。一方女性は同じ理由から高めの温度を好む傾向にあります。もしパートナーと適温のさがある場合は上手く湿度調整したり、寝る場所を分けたりカーテンで仕切るなどの工夫をおすすめします。睡眠で疲れがしっかり取れれば精神も安定して仲良くいれるはずです。
冬の注意すべき睡眠法
冬は夏と違い「寒くて眠れない」とう悩みが多くの人の中にあるのではないでしょうか。
それでは、夏と同様「質の高い睡眠のため」に快適に眠れる方法を見ていきましょう!
冬も暖房はつけっぱんしでOK
冬も暖房をつけたまま眠っても構いません。
【冬に暖房をつけたまま寝てよい理由】
冬の体は冷やさないことが先決です。冷える事で、血管が狭まり自律神経に送られる酸素の量が少なくなり、その結果より多くの酸素を取り込もうと自律神経が活発になるという悪循環になります。
理想は「頭寒足熱」の状態を作る事
「頭寒足熱」とは、その言葉の通り頭(上半身)より足(下半身)を温めるほうが良いという事です。
【理想は頭寒足熱】
人間には「上半身」を温めると交感神経(活発な自律神経)が優位になり、心臓より下の下半身を温めると副交感神経(休息の自律神経)が優位になるという習性があります。そのため、ベッドに入ったら、肩や腕は布団の外に出し心臓より下は布団をかぶって温かい状態をキープしてください!
靴下を履いて寝るのはNG
冬の睡眠で多くの人がやりがちなのが「靴下を履いて寝る」という事です。
足先は冷えやすく寝にくい気持ちは分かりますがこれは「NG」です。
【靴下を履いて寝る事がNGな理由】
靴下で足裏を覆うと体温を放熱することが出来ません。睡眠中は脳や体の代謝を落として休ませることが重要なため深部温度を1度ほど落とすようになっていますが、靴下を履くと放熱が進まず体温を下げる事が出来ないため、深くて質の良い睡眠を得る事が出来ないのです。
靴下ではなくレッグウォーマー
どうしても、足が寒くて寝付けないという人は「レッグウォーマー」がおすすめです。
血流を阻害しないゆったりとしたレッグウォーマーで足首付近の温度を上げる事で“足冷え”は防げるようになります。
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