自分が年齢を重ねることや生活をしていく中で、介護の問題はいつか訪れるものです。
親が高齢になった場合だけでなく、病気や事故などで急に介護が必要になりますので、他人事ではなく、いつ訪れてもおかしくない問題であると考えておきましょう。
親の介護が必要となった場合には、現在の仕事をしていると、なかなか介護に時間が割けないとなる場合が出てきてしまいます。
そのため、一度介護のため、介護環境を整えるなどの意味から退職をする選択肢を取る場合が出てきます。
これは、世間からは「介護離職」と呼ばれており、社会問題の一つになっているものです。
しかし、介護離職となれば、自己都合退職と同じ扱いになります。
介護離職は、家族のためとはいえども無収入となり、生活は苦しくなっていくでしょう。
そのため、転職をして収入を得ながら介護をしていくことを考えるはずです。
介護をしながら転職すること、転職して活躍することは可能なのか紹介していきます。
介護離職から転職する実情
介護離職をしてから転職をすることは、難しい状況になってしまう可能性を持っているものです。
その代表的な理由を紹介していきます。
①年齢
介護離職をする多くの年代が40歳以上です。
その理由としては、自分の親が高齢化したことによって、認知症などの影響で介護が必要となる場合が多くなっているからです。
年齢が40歳以上となれば、介護の有無に関係なく転職を実現させることは、大変な作業となります。
40歳以上となれば、管理職として活躍を求められたり、高い成果を即戦力としてあげられる人材であったりなど設けられるハードルが高いものになるからです。
また、40歳以上となれば、企業としては長い期間働いてもらえる人材としては見ることができません。
そのため、求められるハードルが高く設定されていると言えるでしょう。
年齢の部分は、業界や職種としてどのような人材を求めているのかを企業研究や業界研究で調べたうえで、転職希望をするべきです。
②ブランク期間
続いては、ブランク期間の存在です。
介護をするために退職をしていると、働ける状況になるまでに時間がかかるものです。
そうなれば、職歴にブランク期間が生まれてしまいます。
ブランク期間が長くなればなるほど、働くことから離れていることになりますので、企業としては気になってしまうでしょう。
離職前にどれだけ経験や実績を積んでいたとしても、ブランク期間の存在は仕事の感覚を忘れさせてしまうものです。
ブランク期間の存在は、年齢に関係なくほとんどの企業が気にするものとなります。
転職をして社会人として復帰することを考えるのであれば、ブランク期間の存在を企業にポジティブな印象になるように伝えましょう。
ブランク期間は、自分にとってどのような時間になったのか、どんな考え方になったのかなど自己分析を徹底的に行って、アピールポイントに変えることをおすすめします。
ブランク期間が存在することをネガティブに考えているかもしれませんが、ネガティブに感じるポイントは、言い方や考え方でポジティブにすることができるのです。
転職活動は、応募書類や面接など限られた時間で、どれだけ印象を残せるかです。
そのため、ポジティブな印象を与えられるように自分の言葉で準備をしておきましょう。
準備できる部分では、他者に負けないようにしておくことも転職を成功させるポイントになります。
③本当に働ける状態なのか
ブランク期間の長さと近い意味を持っていますが、企業としては本当に働くことができる人材であるのかは気になる部分のはずです。
特に、介護を理由にして退職をしているので、働けると本人が言っていたとしても本当に働けるのかと疑問に感じるでしょう。
介護に時間を割くことを優先したことによって、退職しているのならば状況がどのように改善したのかを伝える必要があります。
入社したは良いが、介護が理由で休みが多くなったり、早退や遅刻が頻繁にあったりなどしてしまうと会社としては戦力として計算ができづらいです。
会社としても介護をすることに否定的であるということではありません。
多少、協力できる部分であるのならばしてくれます。
しかし、頻度が多いとなれば、毎日安定して勤務をしてくれる人材を採用することを選ぶでしょう。
会社は、ボランティア活動ではありません。
利益や収入を得るために働いてくれる人材が必要なのです。
転職を希望するのであれば、会社に対して介護の問題が解消し、勤務することに問題がないことをアピールするようにしましょう。
転職を実現させるためすること
介護離職をしてから転職をすることを考えた場合には、きちんと準備をしたうえで行うようにしましょう。
準備すべきことにかんしては、この項目で紹介していきます。
情報収集を行う
情報収集をして、自分が転職市場でどのような立場なのかを理解するようにしましょう。
介護離職をしている状況の場合は、企業からブランク期間や働くことができる状況なのかなど気になる部分が多くあります。
そのため、どのような対策をすることによって、採用される可能性が上がるのかを考えておく必要があるでしょう。
自分が置かれている立場をきちんと理解した上で、転職活動をすることは非常に重要です。
採用されるために何をするべきなのか、企業はどのような回答を求めているのかなどが見えてきます。
そのため、採用されるためにすべき行動を把握することができるのです。
自分が置かれている立ち位置を理解し、行動に移せるようにしておくことは企業として求めている部分です。
これは、ブランク期間や年齢など関係なく転職をするのであれば、準備はきちんと行うようにしましょう。
準備は誰にでもできることです。
準備を徹底的に行うことによって、他者と差をつけることができることですので、手を抜いたり、面倒がったりしないようにしましょう。
転職は今すぐしなくても良い
私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントの第二新卒エージェントneoに登録しました。
当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。
しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。
エージェントから企業を紹介される
最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。
担当の第二新卒エージェントneoのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。
私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。
「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。
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今の仕事を辞められると思うと楽になる
実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。
これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。
その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。
単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。
紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。
結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。
その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。
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自己分析と企業研究を行う
自己分析と企業研究も徹底的に行ってください。
自己分析
自己分析とは、そのままに意味です。
自分のことをどれだけ理解しているかが問われるものです。
自分の長所や短所、アピールポイントなどをきちんと整理した上で、自分の言葉で回答できるようにしておきましょう。
また、回答には一貫性を持っておかないと企業へのアピールにはなりませんので、要注意です。
転職は、企業に対して自分を売り込むことが目的です。
自分がどんな魅力があって、どんな人間なのかを面接や応募書類など限られた時間で伝えなければならないのです。
そのためには、仕事に対して、どのような希望を持っているのかをきちんと把握しておきましょう。
面接中に考えたり、悩んだりしているようでは準備ができていない人材と判断されてしまうはずです。
そうなれば、採用の可能性は低くなってしまうでしょう。
自分で自分の可能性を下げるようなことは無いようにしてください。
企業研究
自己分析と同様に企業研究も重要です。
企業研究は、企業がどのような人材を求めているのか、どんな労働環境なのかなど企業のことを知ることです。
自己分析で自分のことを把握することができても、相手が求めるものを提供しなければ意味はありませんし、マイナスになる可能性もあります。
転職活動は、相手となる企業がどのような人材を求めているのかを把握して、自分のどの部分ならば「欲しい」と思ってもらえるのか考えるようにしましょう。
たとえば、魚屋に買い物に行って、野菜を売られたならばどのように感じるでしょうか。
別の店を利用するという答えになるはずです。
転職活動も同様なのです。
きちんと企業が求めるものを提供できるように、企業研究を行って、自分の回答を準備しましょう。
転職エージェントの利用がおすすめ
介護離職から転職活動をする場合には、不安なことや悩みなどたくさん出ているかもしれません。
そのような場合には、転職エージェントの利用をしましょう。
転職エージェントは、求人紹介だけではなく応募書類の添削、面接対策など様々なことを行なってくれます。
また、転職活動で抱える悩みにも相談に乗ってくれますので、1人で悩む必要はありません。
転職活動は孤独との戦いでもあります。
全く同じ状況で転職活動をしている人間はいませんし、いくらSNSが普及したといえども出会うことは難しいでしょう。
また、家族や友人に相談して楽になる部分もありますが、深い部分までは解消できない部分もあるはずです。
転職エージェントの利用は、転職活動をする上で非常に心強い存在になるはずですので、利用をしましょう。
転職エージェントは基本的に無料ですので、自分に合うエージェントが見つかるように複数登録することも視野に入れて、取り組むようにすることも選択肢に入れてみてください。
転職をする・しないは相談してから考えればよいので、「自分に合う仕事はあるかな?」、くらいで利用してみてくださいね。
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まとめ
介護離職は、誰にでも起き得ることです。
冒頭にも紹介したように、高齢になることだけではなく、病気や事故によって介護が必要になる可能性もあります。
他人事にはせずに、きちんと考えておくべきことです。
本記事で紹介した介護離職後に転職をして、社会復帰をする場合には、企業を安心させるような回答が必要です。
企業がどのような部分を気にしているのかを把握してください。
そして、徹底的に準備をして、社会復帰に備えるようにしましょう。
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