新入社員の悩み

「今の仕事が向いていない」と思う新入社員はどうするべき?

「今の仕事が向いていない」と思う新入社員はどうするべき?

「入社してしばらくたつが、仕事が一向にできるようにならない」

「努力はしているが、なかなか仕事を好きになれずモチベーションがわかない」

そのように悩んでいる新入社員の方は多いのではないでしょうか。

日本の新入社員の多くは、入社後に担当する仕事を明確に知らされないまま入社します。

ある程度職種や部門が決まっていることはありますが、具体的にどんな業務に携わるのかを入社前に把握することは、なかなか難しいのが現状です。

そのなかで、いきなり「自分に向いている仕事」につける確率は低いと言わざるを得ないでしょう。ほとんどの新入社員が「仕事が向いていない」と一度は感じることが普通です。

悩んでいるのは決してあなただけではないことを念頭において、これからどうするべきかについて考えてみましょう。

筆者はベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験してきました。私も就活や転職活動でとても苦労しましたので、少しでも参考になる情報提供ができればとブログを執筆しています。

向いていないと感じる理由

向いていない 理由

仕事が向いていない、と感じたときにまずすべきことは、その理由を明確にすることです。

数十年同じ仕事に従事した人が「この仕事は私に向いていない」というのであれば、かなりの納得感があります。

しかし新入社員であれば、いまの仕事に携わったのは長くても数か月。必ずしも向いていないとは言い切れないことも多いのです。

何らかのアクションをとる前に、自分には本当に今の仕事が向いていないのかどうかをまずはっきりさせることがベスト。

考えられる理由をあげていくので、自分はどれに当てはまるだろう?と推察しながら読んでみてください。

①周囲の人と比べ劣っていると感じるから

周囲の人と比較

規模の大小はあれど、会社に入ると周りには上司、先輩、同僚や同期など色んな人が働いていますよね。

上司や先輩が自分よりも仕事ができると感じるのは当たり前のことですが、同じ年代の同僚や同期がいる場合、無意識のうちに自分と比較することがあるでしょう。

特に部署が同じ・近い場合、同期の働きぶりを間近で見たり、同期の評価を耳にしたりと身近に感じることが多くあります。

その同期がいきいきと仕事に向かっているところを見ると、「自分はまだ○○さえできない。きっと自分には向いていないんだろう」と思ってしまうかもしれません。

②能力が足りていないと感じるから

新入社員のうちは、上司や先輩から細かくすべきことを指示されるのが一般的ですよね。

ゆくゆくは自分で課題を見つけ出し解決する力が必要となりますが、最初のうちは言われたことをしっかりとやり遂げることを求められます。

しかし、言われたことどころか、会社にある道具やツールの使い方さえわからなかったり、何が分からないかも分からない状態になることもあるはず。

そんな時きっと真面目な方は、「能力が足りていないから、きっとこの仕事は向いていないんだ」と思ってしまうでしょう。

③入社前のイメージとギャップがあるから

入社前 イメージ ギャップ

入社前にはコーポレート部門を志望していたが、実際は営業部門に配属になってしまったなど、新入社員はまったく希望していなかった業務を任せられることも大いにありえます。

せっかく経済学部で会計の勉強をしたのに、法学部で法律の研究をしたのに、と学んだことを活かせないショックを受けた方も多いのではないでしょうか。

このように、入社前に描いていたイメージと実際の職場が大きく違っていると、頑張ろうというモチベーションさえ抱けないことがあります。

社会人になりたてで仕事のイロハもわからない状態であるのもあいまって、「やっぱり向いてない仕事なんだ」と思ってしまうことがあるでしょう。

④人間関係に不安があるから

企業に入ると、会社として大きなことを成し遂げるために、上司や先輩、同僚と関わりながら仕事を進めていくことが多いでしょう。

今までの学生生活では、自分と相性のよい友人を選んで付き合うことができましたが、会社の人間関係はなかなかコントロールできません。

仕事上だけの関係だから、と割り切れればよいですが、感情が邪魔をしてストレスを感じてしまう人も世の中にはたくさんいます。

IT化が推進されている現在でも、さまざまな意思決定をして仕事を進めていくのはあくまでも人。

周りの人とうまく関わることができなければ、仕事もうまく回らないのです。

そのため人間関係に不安があると「仕事がうまくいかない、向いていないのだ」と感じてしまうこともあるでしょう。

向いていないと感じたときにやるべきこと

自分がなぜ今の仕事に向いていないと感じるかの原因をある程度冷静に考えられたでしょうか?

ただ漠然と「仕事が向いていない」と感じている状況で次のアクションを起こすのは、解決に至らない場合があるため、おすすめしません。

向いていないと感じる理由を整理したうえで、その悩みにどうアプローチできるかを考えていきましょう。

①自分の状況を客観的に分析する

自分の状態 客観的 分析

周囲と比べて劣等感を感じると、この仕事はきっと向いていないんだと思い込んでしまうことがあります。

まだ同じだけのキャリアしか積んでいない同期が評価されているとなると、なおさらでしょう。

しかし、生まれ持った能力や周りの人との相性など、働いている場所は同じでも発揮できる能力などは人それぞれ。

決して他人と比べて自分なんてと卑下する必要はないのです。

今同じ土俵に立っている選ばれた存在であることは確かなのですから、「自分」の個性をしっかり発揮することに注力しましょう。

自分の軸をもつため、まずは自分自身を客観的に分析するくせをつけるようにしましょう。

やることは簡単です。以下を紙やスマホのメモ帳に書き出してみましょう。

・会社での数値的な評価(勤務成績、営業成績 等)
・上司、先輩やお客様から言われた言葉(君はとても頼りになる、君は○○を直すべきだ 等)

あくまで事実として出ている数値や、いわれた言葉をそのまま書き出すことが重要です。

そうすれば自分の感情とは切り離した「事実」としての自分の状況を把握することができます。

そのうえで、自分は最終的にどのような評価を得たいのかも書いていきましょう。

もし、うまく自分を客観的に見つけることができない、もっと効率的にキャリアを整理したいという場合は、プロのキャリアコーチングを受けてみるとよいでしょう。

無料でプロにキャリアや仕事のことを相談できるので、自分の考えややりたいことを整理するのにも大いに役立ちますよ。

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②慣れるまで頑張ってみる

言われたことができなかったり、怒られることが多いと、自分にはこの仕事は向いていないのではないかと考えてしまいますよね。

しかし、人はミスをしたりして尊厳が傷ついたと感じるとき、自己防衛機能を働かせることがあります。

自己防衛機能とは、たとえ失敗しても自尊心を保てるよう、あらかじめ予防線をはったり「不向きだから」という理由を自ら作り出してしまうことです。

入社して間もないころはうまくいかないことも多いため、このように自己防衛している場合があるのです。

あなたは今、自身の努力不足や経験不足を「向いていないからなんだ」と無理に片づけようとしていませんか?

仕事における成果とは、「会社のルールに則った仕事の進め方」や「わからないことへの対処の仕方」など、基本的な知識や経験を積み重ねた先にあるものです。

それらの蓄積がない新入社員が、周りに称賛されるようなことをいきなり成し遂げるのは、難しいことが当たり前です。

そのため、数年踏ん張ってみて経験や基礎スキルを積んだうえで、その仕事への向き不向きを考えるのもよいでしょう。

ただし、心身の健康がおびやかされている状況であれば、すみやかに休職・転職を検討しましょう。

転職活動は、いまの仕事を続けながらでも始められます。無料で専任のアドバイザーが転職について一から相談に乗ってくれるので、一度登録してみるとよいでしょう。

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③上司や先輩に相談のうえ、異動を検討する

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学生時代に学んだ専門知識を活かしたいと思い入社した場合、思いもよらない部署に配属されるときのショックは大きいですよね。

配属面談でもアピールしていたのに、全然関係のない学部を卒業した同期が配属されてしまった…ということも大きな企業ではよくある話。

理系の人材として入社したのに、文系の内容の業務に携わるというパターンもあります。

会社員である限り希望しない職種や部署への配属や異動も、ある程度覚悟しておかなければならないことは事実です。

しかし、以下に該当するのであれば、上司や先輩に相談して異動を希望することも視野にいれるとよいでしょう。

・ベースの専門知識がないことで、仕事に全くついていけない
・明らかにその部署の求める人材像に自分が一致していない
・積極的に周囲にサポートを求めているが、応じてもらえない

会社自体が、そもそも自分のやりたいことを叶えられる場所ではなかったと気づいた場合は、転職を検討してもよいでしょう。

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④転職を検討する

仕事が向いていないと感じる理由をじっくり考えたうえで、やはりこの仕事は向いていない、と考えるのであれば転職も立派な選択肢の一つです。

よく「とりあえず3年は働かないと転職に不利」と耳にすることがあると思います。

3年とは、一般的に社会人として一人前になるために要する期間の目安ですが、在職期間が短いと不利になる理由は以下のとおりです。

・社会人としての基礎も身についていない人と思われる
・「ちょっと嫌になったらすぐ辞める人」と思われる

企業側としては、一度コストをかけて採用した人は、忠誠心をもってできる限り長く働いてほしいと考えています。

それは人を一人正社員として雇うことで、社会保険の支払いやその他手続きなどに大きなコストがかかるためです。

そのため企業は「会社の利益に貢献してくれて、長く働いてくれる人」を採用しようとします。

それでは、1年や2年で会社を辞めると転職できないのか?

その答えは、企業のニーズをしっかり汲み取り適切にアピールできれば十分可能です。

「第二新卒」という言葉がありますが、企業によっては「新卒で入った会社がどうも合わないので転職したい」という若手を積極的に採用したいと考えています。

それは「やる気や能力はあるが一社目がどうしても合わなかった」という若手社員が多く存在するということです。

また、一社目を短い期間で辞めてしまった場合も、「納得できる明確な理由」があれば別です。

「前職で○○という気づきを得て、△△という仕事の方が社会で役立つと考えたため、□□という資格の勉強をしており、ぜひ実務でも実践したいと思い入社を希望した」

このように、自分が転職しようという思いに至ったプロセスを具体的に説明することができれば、相手も納得しやすいですよね。

なので企業のニーズにマッチしていて、相手を納得させられる人であれば短い期間で辞めた場合も十分にチャンスはあるのです。

ただし若手社員を必要としている会社がどういうところか、またどのようにアピールするのがよいかなどは、プロのキャリアカウンセラーに相談するのが最も近道です。

無料で利用できるので、迷っている方は一度登録してみてはいかがでしょうか?

関連記事:2022年おすすめ転職エージェントを紹介!比較7選!

まとめ

「いまの仕事が向いていない」と感じるのは、新入社員であればほとんどが経験していることです。

まずは状況を見つめなおし、自分はなぜそう感じてしまうのか?をはっきりさせるようにしましょう。

「現職でもう少し頑張ってみよう」、「いや、やはり転職を考えよう」など人それぞれ考え方はありますが、答えが見つからない場合はプロに相談するとよいでしょう。

現在の転職市場の状況から個別の企業の特徴まで、実際の転職者の声なども踏まえて丁寧に教えてくれます。

明日からいきいきとした気持ちで働けるように、ぜひここではじめの一歩を踏み出してみてくださいね。

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ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。