新入社員の悩み

第二新卒の面接で「苦労したこと」の答え方は?【回答の具体例】

第二新卒の面接で「苦労したこと」の答え方は?【回答の具体例】

第二新卒としての転職活動をしていると、面接官から「苦労したこと」を聞かれることがあります。

しかし面接官はただ単純に応募者の「苦労話」を聞きたいのではありません。

では、なぜ面接官は応募者の「苦労したこと」を尋ねるのでしょうか。

「苦労したこと」を尋ねることによって、面接官は応募者に関する多くの情報を得ようと考えています。

特に第二新卒の面接の場では、応募者は新卒で入社した会社を比較的、短期間で退職しているはずです。

面接官は、応募者の「苦労したこと」を聞いて、前職とのミスマッチの原因を確認したいとも考えています。

第二新卒の面接において適切な対応ができるように、面接官が「苦労したこと」を聞く理由や答え方、面接対策のポイントを紹介します。

筆者はベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験してきました。私も就活や転職活動でとても苦労しましたので、少しでも参考になる情報提供ができればとブログを執筆しています。

第二新卒の面接で「苦労したこと」を面接官が知りたい理由

面接官は応募者がどういったことが困難だと考えるのかを知りたいため、応募者が「苦労したこと」を尋ねます。

困難な状況に対して、どのように工夫をして対処したのかも合わせて把握したいと考えています。

そのため面接で「苦労したこと」を聞かれたときは、自分の考え方をアピールできるチャンスだといえます。

そもそも考え方は人によって全く異なります。

自分にとっては困難だと感じることが、他の人にとっては全く困難ではない可能性もあり得るのです。

人によって考え方や感じ方が違うのは当然です。

そのため、企業は複数回にわたる面接を行って、応募者が自社が求める人材かどうかを判断するのです。

面接官にとって応募者が、自社が求める人材かどうかを判断するための質問として「苦労したこと」はとても有効だといえます。

第二新卒の「苦労したこと」を聞いてわかること

第二新卒の面接において、面接官は応募者の回答から多くの情報を得ています。

面接官が応募者に尋ねる「苦労したこと」の質問によって具体的に、どのようなことがわかるのでしょうか。

一般的に面接官が「苦労したこと」を聞いてわかる3つのことを紹介します。

応募者のストレスの感じ方

そもそも応募者が仕事においてどういったことを「苦労」=「ストレスの要因」だと感じるのかがわかります。

仕事における苦労とは、仕事で起きた問題の解決を試みた結果、疲れたり苦しい思いをしたりすることです。

苦労したと感じるということは、仕事で起きた問題に対してある程度のストレスを感じているということになります。

面接官は、応募者が感じた苦労の質や量を含めて確認しています。

ストレスへの耐性があまりにも低いと、自社で採用したとしても早期に離職してしまう恐れがあるためです。

どの程度の問題に対して、どういったストレスをどのくらい感じるのか。

応募者のストレス耐性やストレスへの対処法を知るために「苦労したこと」は有効な質問なのです。

応募者の人柄

仕事における「苦労」をどのように受け止めているかによって応募者の考え方がわかると前述しました。

「苦労したこと」の質問は、より根本的な人間性である、応募者の人柄の把握に役立つともいえます。

困難な状況に直面したとき、人は本来の人間性が表に出やすいためです。

多くの人が協力して働いている企業では、従業員の協調性も重視しています。

一人の人間の能力がどんなに高くても、その人がチームワークを乱しては企業における生産性は高まりません。

面接官が「苦労したこと」を尋ねる際には、応募者の感情の起伏や人間性にも着目していると考えましょう。

応募者の問題解決能力

面接官は応募者の「苦労したこと」を聞くことで、応募者が仕事で起きた困難な状況にどのように対応したのかがわかります。

問題を解決するための行動や努力がわかるといえます。

仕事で直面した困難な状況を正しく分析して、解決方法を模索したかどうかも重要なポイントです。

仕事では、常に課題の解決や問題に対応することが求められます。

面接官による「苦労したこと」の質問は、応募者の仕事の能力を把握するためにも有効なのです。

【第二新卒の面接対策】苦労したことの伝え方

面接官が「苦労したこと」を聞く理由がわかったところで、苦労したエピソードをどのような順序で回答するとわかりやすく伝えられるかを紹介します。

面接官に正しく理解してもらうためには、苦労したことを順序良く伝えることが重要です。

1.苦労したエピソードの概要

第二新卒の面接なので、前職の経験を基に「苦労したこと」の概要を伝えましょう。

結論を最初に伝えることで、面接官が話の全体像を把握しやすくなります。

2.苦労した理由

どうして苦労したのか、苦労した理由を述べましょう。

「苦労したこと」の理由に対して自分の意見を持っていることが重要です。

問題に向き合って、原因を模索したことが面接官に伝わると、より良いでしょう。

3.解決方法

「苦労したこと」に対して、どのような方法で困難な状況を乗り越えようとしたのかを伝えましょう。

苦労した理由を分析した結果、どういった方法で解決を試みたのかを説明します。

問題の解決のために自分がどういった行動をしたのか、より具体的に伝えられると良いでしょう。

4.結果と学んだこと

「苦労したこと」への解決を試みた結果どうなったのかを伝えましょう。

結果が良くても悪くても、そこから何を学んだかが重要です。

今後どのように困難に直面した経験を生かすかを、面接官に伝えるようにしましょう。

【面接の回答の具体例】

(1.苦労したエピソードの概要)

前職で苦労したことは、営業部で経験した毎月、目標が設定されている「受注成立ノルマの達成」です。

(2.苦労した理由)

私は、営業部に配属後の3カ月間、ノルマを達成できませんでした。

ノルマを達成できなかった理由として、私はお客様に自社の商品の魅力を伝えきれていないと感じました。

更にコロナ禍の影響で、お客様と対面でコミュニケーションを図れなかったことも要因の1つだと考えました。

(3.解決方法)

私は、できる限りお客様に負担をかけずに、密接な関係を構築する方法や自社の魅力を伝える手段を模索しました。

そこで、これまで対面を避けるため、主に電話でお客様とコミュニケーションを取っておりましたが、オンラインによるビデオ会議を提案しました。

また、商談で使う資料を見直し、より内容を簡潔にまとめ直しました。

(4.結果と学んだこと)

その結果、全ての月のノルマの達成には至りませんでしたが、受注率の向上につながりました。

ビデオ会議の導入によって、取引先とより良い関係性を築くことができたと考えています。

お客様からは、オンラインで共有した資料の内容が見やすく、慣れないビデオ会議でも安心して取引できたとのお声をいただくことができました。

私は、困難な状況においても、これまでのやり方にこだわらず、新しい方法を模索する大切さを学びました。

第二新卒の面接対策のポイント

面接官に「苦労したこと」を聞かれる理由や具体的な答え方がわかったところで、第二新卒の面接で特に気を付けたいポイントも紹介しますね。

しっかりと面接対策をして、希望する企業への入社を実現しましょう。

前職のミスマッチを分析する

面接官から前職とのミスマッチの理由を確認される可能性があります。

第二新卒の場合、前職を短期間で退職しているので、自社で採用した場合は長く勤められるのかを知りたいためです。

面接で質問された際には、前職とのミスマッチの理由を説明し、更にその経験を現在の就職活動に反映させていることを伝えられると良いでしょう。

面接対策以外でも第二新卒の転職活動では、前職とのミスマッチの分析は必須といえます。

自分自身に本当に合った職場を見つけるためにも、きちんと冷静になって考えましょう。

企業が求める人材を把握する

面接の場は、自分が企業の求める人材であることを伝えるチャンスともいえます。

自分が企業の求める人材であることを伝えるためには、そもそも企業がどういった人材を求めているのかを把握する必要があります。

求人広告の内容や企業のHPなどをリサーチして、情報を収集しましょう。

だからといって企業が求める人材像に合わせて嘘をつく必要はありません。

面接において、より適切なタイミングや内容でアピールするために企業が求める人材の把握が有効だといえるでしょう。

ネガティブな発言を避ける

どんな質問に対する回答であっても、単なる愚痴にならないように気を付けましょう。

特に「苦労したこと」を説明する際には注意が必要です。

「新卒で入社したものの、直属の上司が自分の気持ちを理解してくれなかった」

「毎回、取引先からの要求が納得できなくて嫌になった」

といったことが事実であったとしても、面接官は愚痴を聞きたいのではありません。

具体的にどういった問題に対してどのように対処したのか。

常に向上心を持って回答しましょう。

転職エージェントに相談するのもおすすめ

第二新卒の面接対策として、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

転職エージェントは、第二新卒の転職活動をサポートしてくれます。

第二新卒の面接で聞かれる「苦労したこと」のエピソードが自分ではなかなか思いつかない場合でも、どういった経験を面接でアピールしたら良いか、客観的にアドバイスしてもらえるでしょう。

人に相談することで、転職に関する自分の考えが整理できる効果も期待できますよ。

是非一度、相談してみてくださいね。

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内定がすぐにもらえた私の転職体験談

私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントのアーシャルデザインに登録しました。

当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。

しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。

無気力ながらも、せっかくならという思いで、できるだけ丁寧にプロフィールを作成し登録しました。

エージェントから企業を紹介される

最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。

担当のアーシャルデザインのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。

私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。

「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。

担当者に現在の会社での課題や、自分に合う会社の希望を伝えると、すぐに合いそうな会社をピックアップして紹介してくれました。

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今の仕事を辞められると思うと楽になる

実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。

これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。

その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。

単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。

紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。

結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。

その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。

実際にはその時は行かずに現在の仕事を続けましたが、「選択肢」が増えたことで自信がついたことを覚えています。

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まとめ

第二新卒の転職活動で面接官が「苦労したこと」を質問する理由や質問への回答方法、面接対策のポイントを紹介しました。

第二新卒の面接では、前職で自分は何を学んで、今後どのように活かすかを伝えることが重要です。

面接官から答えづらい質問を投げかけられることもあるかと思います。

しかし、常に前向きな気持ちを持って答えることで、面接官はあなたの人柄や向上心も含めて評価するでしょう。

今回ご紹介した内容を是非、転職活動で活用してみてくださいね。

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。