新入社員の転職

転職後、自信喪失―無能感に苦しむあなたへの解決方法

転職後、自分の無能さを感じ自信を喪失しかけている貴方へ

「転職したばかりで周囲のレベルについていけず、もう転職したい」と感じていますか?

また、「周囲の期待に添えず、落胆されている気がして、仕事にやる気が出ない・身が入らない」という状況にありますか?

20代や30代で自分のキャリアに向き合い、新しい環境に身を置くと、多くの人が「自信喪失の危機」という壁にぶつかることでしょう。

この記事では、なぜ自分が無能だと感じるのか、そしてその解決策について詳しくご紹介します。

筆者は採用責任者や事業責任者の経験もあります。自身も就活や転職活動で苦労した経験がありますので、参考になる情報を提供できるように執筆しています。

転職後、自分を無能と感じる理由

まず、なぜ自分が無能だと感じてしまっているのでしょうか。

・まだ転職先での仕事の仕方や人間関係に慣れていないから?

・誰かに言われたわけではないけれど、何となく自分が無能だと思われている気がするから?

・転職先の仕事が想像と違い、自分のレベルに合っていないと感じるから?

解決策を考える前に、なぜ自分が無能だと感じてしまっているのか、その理由を明確に把握することが重要です。

なぜなら、その理由に応じて対処法が異なるからです。

自己分析を十分に行って、転職先の会社が自分に合っていないと確信している場合は、次のステップに進んでください。

「理由がまだはっきりしていない」「なぜ無能だと感じるのか明確ではない」という場合は、この記事を読みながら、自身に当てはまりそうな理由を考えてみてください。

理由①:未だ転職先での仕事に慣れていないこと

転職してからの経過期間はどれくらいですか?

もし転職してからまだ1〜2ヶ月しか経っていないのであれば、まだ単純に「仕事や職場に慣れていない」ということが考えられます。

中学や高校に入学したばかりの頃、または社会人になったばかりの頃を。最初の数ヶ月は、新しい環境に慣れるために必死に頑張っていたのではないでしょうか?

最初は挨拶程度の関わりだった人たちと深いつながりを築いたりと、徐々に環境に馴染んでいったはずです。

職場環境でも同様で、周囲とのコミュニケーションは取れるようになるものの、真の信頼や関係を築くには時間が必要です。

真の信頼や関係を築くには、一緒に仕事をするなどして、共通の経験を積むことが効果的です。共通の目標や挑戦に向かって協力することで、自然とお互いの信頼感が深まりますよ

理由②:周囲の評価と自分の悲観的な見方の違い

次に考えられる理由は、「周囲は評価しているのに自分だけ悲観的になりすぎている」というものです。

周囲が成長を期待して厳しい態度で接したり、意図的に自己成長に任せている場合でも、あなたはその反対の意図を読み取り、自己嫌悪に陥ってしまっているのかもしれません。

真面目で努力家な人ほど、一度ミスをすると自己評価を下げたり、周囲の言動を過剰に解釈して傷ついてしまうことがあります。

しかし、自己嫌悪に逃げることは避けるべきです。

・期待しているからこその厳しさ
・潜在能力を見込んだ上での放任

感じている厳しさや放任は、周囲があなたに期待しているからこそのものであり、あなたの潜在能力を見込んでいるからこそかもしれません。

ただし、自己嫌悪に陥ることが習慣化してしまうと、評価されていることや成長が期待されていることにも気づかず、ネガティブな方向に進んでしまうことになります。

自己嫌悪の感情が湧いてきたときに、その感情を客観的に観察することが役に立ちます。

感情を冷静に分析し、どのような出来事や思考がそれを引き起こしたのかを理解することができれば、対処法を見つける手助けになりますよ。

理由③:転職先の会社が自分のレベルに合っていないこと

3つ目の考えられる理由は、「転職先の会社が自分のレベルに合っていない」というものです。

転職の選考段階では、緻密に作り込まれた履歴書や前職での優れた経験について自信を持って話すことがあります。

その結果、会社側があなたを過大評価してしまうこともあるでしょう。

しかし、会社が人を採用するということは大きなリスクですし、選考プロセスにおいてもそのリスクを最小化するよう努めています。

多くの企業は、苦労して採用した人材が短期間で退職してしまうという経験から、採用の際には慎重に判断しています。

あなたが選ばれたということは、会社があなたに期待を寄せているからです。ですから、まずは現在の職場で自信を持って取り組むことが重要です。

ただし、客観的な事実に基づいて、「会社が期待しているレベル」に明らかに到達できないと判断した場合、現在の会社が自分に合っていない可能性があります。

・入社時に即戦力として求められたが、長期間にわたって明らかな成果を出せていない
・職場や上司からマイナスのフィードバックを受けている

マイナスのフィードバックを受けた際には、感情的にならず冷静に受け入れ、改善点を確認してみましょう。

上司や同僚との対話を通じて、具体的な改善策を見つけることができますよ。

もし本当に職場が合わないのであれば、転職先を同時に探すということも、逃げ道を作るという意味では、心理的に安心材料にもなります。

内定がすぐにもらえた私の転職体験談

転職後自信喪失してしまった場合でも、すぐに転職する必要はありません。ただ、転職ができる状態にしておき、心の余裕を持つことは大切です。

私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントのアーシャルデザインに登録しました。

当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。

しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。

無気力ながらも、せっかくならという思いで、できるだけ丁寧にプロフィールを作成し登録しました。

エージェントから企業を紹介される

最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。

担当のアーシャルデザインのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。

私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。

「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。

担当者に現在の会社での課題や、自分に合う会社の希望を伝えると、すぐに合いそうな会社をピックアップして紹介してくれました。

関連リンク:おすすめの転職サービスはこちら

今の仕事を辞められると思うと楽になる

実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。

これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。

その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。

単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。

紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。

結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。

その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。

実際にはその時は行かずに現在の仕事を続けましたが、「選択肢」が増えたことで自信がついたことを覚えています。

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転職後に自信を喪失する人の特徴

転職後の仕事の仕方や評価に慣れず、自分を無能だと感じる可能性があることがわかりました。

では具体的にどういったときに、自分が無能だと感じ自信を喪失するのでしょうか?転職した後に自信を喪失しやすいポイントを紹介します。

特徴①:成長を感じられない

転職して半年。一般的には少しずつ仕事の内容にも慣れる頃かもしれません。

しかし半年経過しても、自分は仕事ができるようになったと感じず自信を失うケースです。

自分の成長を感じられない人には、さまざまなパターンがあります。例えば、自分に対して抱いている理想が高い場合、現実とのギャップに自信を喪失する人。

高い理想や目標を持つことは素晴らしいですが、現実的で実現可能な目標も設定しましょう。大きな目標を小さなステップに分解し、段階的に進めることで、達成感や成長を感じやすくなります。大きな目標に向かって進む過程で、小さな成功や成果を積み重ねていくことが重要です。小さな成功もしっかりと認識し、自分に賞賛を与えましょう。

特徴②:仕事に対するモチベーションが低い

仕事に対するモチベーションが上がらずに、自信を喪失する人がいます。自分には転職後の仕事が合っていないと考えてしまう傾向にあります。

転職して半年経過した頃でも、今の仕事を続ける気持ちがあまりないケースも挙げられます。

モチベーションが低い理由を明確に特定しましょう。業務内容、職場環境、人間関係など、具体的な問題点を把握することが重要です。

また、現在の仕事が自分の人生の目標や価値観に合致しているかどうかを振り返りましょう。仕事が自分にとって重要な要素を満たしているかどうかを検討し、必要に応じて修正や調整を考えましょう。

特徴③:周囲からの評価を気にしすぎる

周囲からの評価が過剰に気になり、自信を喪失してしまうことがあります。周囲の人から自分は評価されていない、と考えているパターンです。

入社して半年は、人事や給与の評価が行われていないことが多く、まだ仕事の評価が見えづらい頃です。

評価の機会があったとしても、まだ仕事の実績が少ない入社して半年の従業員に過度に良い評価をする企業は多くないといえます。

もし、周囲の評価が不明確であると感じる場合、自分の考えや感情を積極的に表現することが重要です。上司や同僚にフィードバックを求め、コミュニケーションを通じて自分の役割や価値を提示していく姿勢が大事です。

転職後に自信を喪失したときの対策法

転職した後に自分を無能だと感じてしまい、自信を喪失してしまう理由を解説しました。
入社半年で自分を無能だと決めつけるのは早いといえるケースも多いと言えます。

しかし日々の仕事の中で、少しでも自信をつけるための対策があります。転職したばかりの頃にもおすすめの対策法を紹介します。

対策法①:メモを積極的に取る

仕事をしているとき、いつもメモを取るようにしましょう。

転職した最初はメモをとっていたけれど、気がついたらメモを取るのを忘れていたという人もいるのではないでしょうか。

転職して数ヶ月経ち、仕事への自信を失ったときこそメモを取りましょう。

メモには仕事で達成したことや成功体験も振り返ることができます。これにより、自分の成長や実績を再確認し、ポジティブな要素に焦点を当てることができますよ。

対策法②:わからないことはその場で質問する

仕事をしていてわからないことがあったときに、その場で質問をすることをおすすめします。

時間が経つと疑問に感じていたこと自体を忘れる可能性があります。
質問したい相手がなかなかつかまらず、時間がかかる恐れもあります。

なにより、時間が経てば経つほど「今更かな…?」という気持ちになり、質問しにくくなります。

質問や相談は遅すぎることはありません。成長や改善のために質問することは、どの段階にいても有益です。他の人も同様の経験をしており、理解してサポートしてくれることがあります。

対策法③:自分のキャリアプランを考える

自分のキャリアを今後どのように進めていきたいのか。一度じっくり考えましょう。

仕事を通じて何を成し遂げたいのでしょうか?どのような未来を想像しますか?

自分のキャリアプランを明確に持つことは仕事へのモチベーションに影響します。

仕事への自信を失っているタイミングで、一度自分に合った仕事や、やりたい仕事を含めて見直してみても良いでしょう。

やりがいや情熱を感じられる仕事を見つけることが重要です。自分が本当に興味を持って、やりがいを感じる仕事でないと、長期的なモチベーションが維持できません。

自信を喪失している時の解決策

自信を喪失しているときに取るべき解決策について、以下の4つをご紹介します。

解決策① :上司や同僚に相談し、改善点を指摘してもらう

■解決策② :冷静に周囲を観察し、自分のレベルを客観的に分析する

■解決策③ :異動やキャリアチェンジを申し出る

■解決策④ :プロのキャリアカウンセラーに相談する

解決策①:上司や同僚に相談し、改善点を指摘してもらう

転職して間もない場合や自分の評価が不明瞭な場合は、思い切って上司や先輩、同僚に相談してみましょう。

もし上司とのコミュニケーションが難しい場合は、信頼できる先輩や同僚に相談するのも良いでしょう。

特に、職場で長く働いていて、他の人たちの性格や評価についてよく知っている人が理想的です。

彼らからは、上司の機嫌や評価についての情報が得られるかもしれません。

「あの上司はいつも機嫌が悪いけど、気にしなくていいよ」とか
「あの先輩は無関心そうに見えるけど、実は君のことを評価しているよ」

といった第三者の視点や声を聞くことができます。

もし相手から「確かに、君の実力はまだ十分でないかもしれない」とか「もう少し頑張った方がいいよ」といった評価を受けた場合は、まず感謝の気持ちを伝えて、改善する意思と助言をお願いしましょう。

相手が真剣にアドバイスに応じてくれるなら、それは味方となる人です。

フィードバックを受けたら、それを元に具体的なアクションプランを考えましょう。改善点や学ぶべきことを整理し、改善に向けた具体的なステップを相手と共有することは大事です。

解決策②:自分のレベルを客観的に分析する

もし周囲の期待に応えられていないと感じたり、呆れられていると思う場合は、まず客観的な事実を集めて自分を客観的に評価してみましょう。

客観的な事実とは、数字や評価など、実際の成果や周囲からのフィードバックなどです。

例えば、

・自分の営業成績はノルマに少し届かなかったが、部署平均よりは上だった
・先月の評価面談では、3点(5点満点)だった
・お客さんからは「まだ成長途中だけど、経験を積んで頑張ってね」と励まされた

こういった具体的な事実を挙げてみてください。

これによって、自分が思っているほど絶望的な状況ではないことに気づけるでしょう。

自分の主観や感情から切り離して、客観的な事実を冷静に見ることが重要です。

自分が思っているほど成果や評価が極端に悪くない場合、自分自身を否定する必要はありません。

過去の実績や成果を振り返りましょう。過去の成功や挑戦に直面した経験は、自分のレベルや成長を客観的に見る手がかりとなります。

解決策③:異動やキャリアチェンジを申し出る

もし現在の仕事内容が自分に合わないと感じる場合や、転職はまだ早いと考える場合は、会社内での異動やキャリアチェンジを検討してみましょう。

ただし、新卒や第二新卒以外の場合、転職する際にはある程度の専門性や経験が求められるため、すぐに異動するのは難しいかもしれません。

しかし、もし自分が現在の仕事に適していないという客観的な判断ができる場合、上司や周囲の人々も同様に考えている可能性が高いです。

自分の意欲を示しながら、「この仕事には向いていない」という理由を明確に述べて異動の相談をすることは価値があります。

会社側も、あなたが他のポジションで活躍できる可能性があると認識していれば、あなたが辞めることは避けたいと考えるでしょう。

ただし、すぐに異動が受け入れられるとは限らないため、その点を考慮して相談することが重要です。

もし、精神的または身体的に耐えられないほどつらい状況に直面している場合は、労働カウンセラーや会社のホットライン、労働組合の担当者などに相談することも選択肢の一つです。

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解決策④:プロのキャリアカウンセラーに相談する

もし、冷静に状況を分析して会社自体が自分に合っていないと判断した場合は、プロのキャリアカウンセラーに相談することをおすすめします。

心配や不安を感じる必要はありません。「転職したばかりで相手にされないのではないか」「転職を繰り返す人だと思われてばかにされないだろうか」といった考えは捨てましょう。

プロのキャリアカウンセラーは、多くの人々の経験をもとにした適切なアドバイスを提供してくれます。あなたと同じような状況に直面した人々の事例や経験を踏まえ、的確な指導をしてくれるでしょう。

相談することで、転職を強制されるわけではありません。相談を通じて、自分の職場やキャリアについて冷静に考えることができるでしょうし、気持ちを整理する助けにもなります。

おそらく、この記事を読んでいる皆さんは、すでに転職活動を経験しているか、少なくとも転職に関する知識やノウハウを持っているはずです。

自分に合った職種や会社を見つけるために、プロのキャリアカウンセラーの助けを借りて探求してみるのも一つの方法です。

まとめ

自分が無能だと感じることは、あなただけの問題ではありません。しかし、そう感じたときにどのように対処するかで、未来は大きく変わることを忘れないでください。

一度冷静に自分自身を見つめ直し、進むべき方向を再評価してみることをおすすめします。

もし苦しい状況にある場合は、プロのキャリアカウンセラーに相談することでサポートを受けることができます。

あなたは一人ではなく、助けを求めることは自然なことです。どうか前向きな気持ちで、未来への一歩を踏み出してください。
ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。