新入社員の転職

【才能もスキルも無い】落ち込む新入社員はポジショニングを意識して転職しよう。

【才能もスキルも無い】落ち込む新入社員はポジショニングを意識して転職しよう。

新入社員の中には、「自分には才能がない」と感じる瞬間があるでしょう。私も新入社員時代、同じような感情に襲われたことがありました。

しかし、この悩みは「ポジショニングを意識した転職」を通じて解決できるのです。

「才能がない」と感じるのは、自身が所属する組織で「価値」を見出せないと感じるときです。

この感情は落ち込むものですが、マーケット全体を考えると、自分のポジショニングがどこにあるかによって、自身の「市場価値」は大きく変わります。

今の企業では「才能がない」と感じ、自身の価値を発揮できないかもしれません。しかし、適切な業界に転職し、ポジショニングを変えるだけで、自分の「市場価値」は高まります。これから紹介する内容は、20代社会人にとって非常に重要ですので、ぜひ参考にしてみてください。

筆者は採用責任者や事業責任者の経験もあります。私も就活や転職活動でとても苦労したので、参考になる情報提供ができればと執筆しています。

「才能がない」なら転職を検討しましょう

才能がなく転職を考える新入社員

「才能がない」と自己評価している場合、転職を考えることも検討すべきです。

実際には、「自分に才能がない」というよりも、「周りには才能ある人が多い」という可能性が高いです。特に大企業に就職し、期待通りの成果を挙げられない新入社員は多くいます。

大企業の場合、多くの人が同じポジションで働き、確立されたノウハウに従って業務を遂行します。

このため、自身の能力が優れていても、周囲の先輩や同期と比較すると成果が挙げにくく感じることがあります。大企業は競争が激しく、若い社員にとっては成長が難しい環境です。

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大企業は競技の強豪校と同じです

大企業は、競技の強豪校と同じような状況と言えます。

仕事は誰にでも割り振られ、みんなが「試合に出場している」と感じますが、高校野球のように、どれだけ才能があっても出場機会が限られていると、落ち込むことがあるでしょう。

さらに、競技の強豪校には、自分よりも優れた才能を持つ仲間が多く、自己評価が低くなることもあります。

自分よりも優れた人々を見て、才能がないと感じることは避けられませんが、日本には60万以上の転職求人があり、場所を変えるだけで、自分の才能を活かせるポジションが必ず存在します。

したがって、「仕事で成功したい」と考える新入社員は、早い段階で勝機のあるポジションを見つけるために転職を検討することが重要です。

新入社員にとって重要なのはマーケットバリュー

転職を考える際、ポジショニングは非常に重要です。なぜなら、ポジショニングは自分の「マーケットバリュー(市場価値)」を高めてくれるからです。マーケットバリューは主に次の3つの要素から構成されます。

  1. 技術資産: 職種に関連する専門知識と、職種に関係しない経験
  2. 人的資産: 仕事を個人で遂行できる能力
  3. 業界の生産性: 業界ごとの粗利率や成長ポテンシャル

業界の生産性が最も重要

これらの要素の中で、最もマーケットバリューを高める要素は「業界の生産性」です。さらに、業界の生産性は、自身の才能ではなく、自身の思考やアプローチによって決まるのです。

20代のうちから、経験よりも専門性を高めることが重要です。ポジショニングは、自身のマーケットバリューを高め、自分のキャリアにおける成功を後押しします。

ポジショニングは業界の生産性に関連しています

ポジショニングには、業界の生産性が関連しています。業界の生産性とは、異なる業界や企業間での収益差を示します。

例えば、金融業界は高い賃金を提供しますが、ウェディング業界では賃金が低いことが一般的です。

国の一人当たりのGDPが400~500万円であると仮定した場合、業界によっては最大20倍の収益差が存在します。つまり、選ぶ業界によって、収益や賃金に大きな違いが生じるのです。

したがって、自分の才能に関係なく、ポジショニングを変えることで「賃金」も変わります。

将来的に経営者として成功したい場合、伸び盛りの業界で働く経験が有用です。このように、ポジショニングは自分のマーケットバリュー(市場価値)を高め、キャリアにおける成功への道を開きます。

業界の成熟度を評価する

どの仕事も、時間と共に成熟度を追求し、成熟した業界から衰退する業界へと移行していきます。業界の成熟度を評価し、伸びる業界を見極めることは、ポジショニングの重要な要素です。

仕事のライフサイクル

業界のライフサイクルは次の4つに分かれます。

  1. ニッチ: 新しく成長中の業界
  2. スター: 高い需要があり、多くの競合が存在する業界
  3. ルーティンワーク: 一般的な業務が中心で、競争が激しい業界
  4. 消滅: 代替可能で、衰退している業界

伸び盛りの業界を見つける際には、業界のライフサイクルを理解することが大切です。

自分が所属する企業が「ルーティンワーク末期」であると感じる場合、業界の成熟度を分析し、次のポジショニングを探すことが賢明かもしれません。

伸びる業界を見極める2つの方法

伸び盛りの業界を見つける方法はいくつかありますが、以下に2つの方法を紹介します。

複数のベンチャーが参入

強力なベンチャー企業が業界に多数参入し、新しいサービスや製品を提供している場合、それは伸び盛りのマーケットである証拠です。

ベンチャー企業は、大企業に対抗するために新しいアプローチを模索し、成長のチャンスを追求します。

具体的な業界を調査するには、「○○業界 ベンチャー」とGoogleで検索することができます。若い会社が多く設立され、資金調達も盛んな業界は、成長中のマーケットである可能性が高いです。

業界の非効率を発見する

成長中の業界には、新しい価値を提供する企業が存在します。

業界の成熟度が高く、非効率が多く見られる場合、革新的なアプローチを持つ企業が成功する可能性があります。

業界の非効率を見つけるには、既存の業界に新しいアイデアを持ち込む企業に注目します。この方法は難易度が高いかもしれませんが、長期的なリターンを狙う価値があります。

ゲームに一番乗りする考え方

成功を追求するためには、次の2つのアプローチがあります。

  1. 100万人の中で1番を目指す: 競争の激しい業界で、トップのポジションを狙う。
  2. 100万人参加するゲームに一番乗りする: まだ競争が少なく、成長のポテンシャルが高い業界や企業を見つけ、最初に参入する。

後者のアプローチは、競争のない分野で先行者利益を享受しやすく、成功の機会が高まります。

特に新入社員は若いので、伸び盛りの業界を見つけて、そのゲームに一番乗りすることを検討することが賢明です。

ポジショニングは平等だ

最後に、才能には個人差がありますが、ポジショニングは平等であることを強調します。

成功した人々の中には、努力や独自のポジショニングによって成功を収めた人も多くいます。

才能に頼らず、自身のポジショニングを工夫し、マーケットバリューを高めることで、成功に近づけるのです。

新入社員として、自分のキャリアを築くために、ポジショニングの重要性を理解し、将来の成功への一歩を踏み出しましょう。

転職は今すぐしなくても良い

私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントの第二新卒エージェントneoに登録しました。

当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。

しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。

無気力ながらも、せっかくならという思いで、できるだけ丁寧にプロフィールを作成し登録しました。

エージェントから企業を紹介される

最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。

担当の第二新卒エージェントneoのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。

私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。

「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。

担当者に現在の会社での課題や、自分に合う会社の希望を伝えると、すぐに合いそうな会社をピックアップして紹介してくれました。

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今の仕事を辞められると思うと楽になる

実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。

これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。

その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。

単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。

紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。

結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。

その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。

実際にはその時は行かずに現在の仕事を続けましたが、「選択肢」が増えたことで自信がついたことを覚えています。

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長期的に価値は逆転する

こちらも「転職の思考法」に出てくる話ですが「長期的に価値は逆転する」という話を最後にしたいと思います。

価値があるものと価値のないものは長期的にみて価値が逆転することはとても多い。

若いころから馬鹿にされてきたがそれでも価値ある事をやり続けた人間はいずれ輝きだします。

反対に若いころに凄いと呼ばれ大企業に入った人間の中には最初こそ楽しそうにしていますが、会社の愚痴ばかり語るようになるケースが沢山あるのです。

なので、今「才能が無い」と落ち込んでいたとしても、自分にとって価値のある企業はどこか?と考える事が大切です。

新入社員はまだまだ若いのできっと時間をかけて考えていけば自分の価値を高めていく事が出来ます!

 

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。