なんとなく転職活動を始めたけど結果が出なそうで嫌だ。
そう感じている人はまずは「自分の価値観」を知りましょう。
「価値観を知る」とは「自分を知る」という事です。
転職では自分の「判断軸」となる価値観が分かっていないと結果が出にくいです。
転職活動に限らず「自分を知っている」という状態はストレス耐性も強くなるため有利になります。
体力勝負にもなる転職で「自分の価値観」を知る事は判断軸を持てることになるしストレス耐性もつくので一石二鳥ですね。
今回は、「価値観の考え方」「自分の長所短所の見つけ方」を紹介していきますので是非参考にしてみてください。
※この記事は「職業人生の設計」の専門家北野唯我さんの【転職の思考法】も参考にさせていただいたます。
転職活動の結果は価値観で変わる
転職活動の結果は価値観で変わります。
ここでいう価値観を知るとは「自分の強み」を知るという事。
これまでの記事でも「ぶれない軸」があるのとないのでは、大きく転職活動の内容が異なると説明してきました。
「ぶれない軸」とは変わりゆく社会で自分の軸足となり、それを中心に新たな強みを手に入れていくという事です。
価値観がスタートを決める
冒頭で紹介している北野唯我さんの「転職の思考法」によると、大切なのは「判断軸」であるという事です。
「判断軸」とは、どのポジション(業界)に身を置くかという事。能力があっても衰退している業界に行けば豊かにはなれないし、能力が未熟でも伸びている業界に入る事が出来れば「豊かになる可能性」は十分にあるという事です。
この考えの1歩手前の視点から今回は筆者なりの考察を述べたいと思います。
転職の「判断軸」のベースとなる「自分の強み(価値観)」を知る事がまずはスタート。結局「自分の強み(価値観)」が分かっていないと、ブレてしまう。
スタートがブレるから結果は変わる
「転職のスタート」で一番大切なのは「自分の強み」をするという事です。
【ここで説明する強みとは2種類】
ここでは「自分の強み」とは2種類あると考えます。一つは自分が持っているスキルや経験いわゆる「出来る事がある」という強み。そしてもう一つは「自分を知っている(価値観が分かっている)」という強み。前回の記事では「自分の定義」として説明しています。
「自分を知っている」という強みはいわゆる、「家の基礎部分」になり、「出来る事があると」という強みはその上に組み立てていく「枠組み」です。この2つから家の形が出来上がります。
そして最後に「業界や会社あなたの周りの人」がその「家の外観(人生の彩)」となっていくというのが筆者の考えです。
スタート時に「自分を知るという基礎部分の強み」が無ければ、家の形はブレて結果が変わってしまうのは想像がつきますよね。
自分を知るってどういう事
「自分を知る」とは直前に紹介した「自分の価値観を分かっている状態」とそしてそこにかけ合わせる事が出来る「自分が出来る事」を理解できている状態の事を言います。
「自分を知る」とは「選択基準を持つ」という事。そして「選択」とは意識的だろうと無意識だろうと「自分の価値観」に基づいて行っている。
自分の選択基準はどこにあるのか?
みなさんの「自分の選択基準はどこにありますか?」
転職活動での判断軸もこの価値観を理解するところからスタートします。
選択基準は2つの価値観から
この章の最初で説明した通り、私たちの選択は意識してようがしていまいが「自分の価値観」から行われています。
分かりやすくここでは2つの価値観に分類して説明していきます。
【2つの価値観】
①潜在的な価値観
→生まれた瞬間から持っている価値観(個性、特性、強み・弱み、好き・嫌い)
②顕在的な価値観(後天的に身に付けて顕在化してきた価値観)
→社会性を身に着けていく過程で手に入れた価値観(スキル、強み、能力)
「潜在的な価値観」とは
「潜在的な価値観」とは生まれつき持っている価値観で変える事は出来ない。
ex)性格・向き不向き・好き嫌い・個性
私たちはだれしも生まれながらにして自分の価値観を持っています。赤ちゃんや小さい子を見ていると分かりますが、「みんな性格が違います。」
幼ければ幼いほど、潜在的な価値観だけで物事を捉え選択しているので子供たちを見ると良く分かります。
これは、生まれつき持っているため「変える事が出来ません。」
顕在的な価値観とは
「顕在的な価値観」とは後天的に成長する過程で身に付けた価値観。変更可能。
ex)スキル、身に付けた強み/弱み、能力
私たちは成長する過程で社会性を身に付けていきますよね。いつまでも自分勝手で自己中心的でやりたいように感情をまき散らすようなやり方では生きていけないことを少しずつ覚えていきます。
その過程で「対人スキル」や「勉強のスキル」「運動スキル」などが身に付き成功と失敗の経験から自分なりの考えや物事の対処法が出来上がります。
まさにこれが「顕在的な価値観」です。生まれたときは誰も持っていませんが、成長するにつれて身に付けていくものです。極端に言うと「後天的に身に付けたものだから変更が可能」という事です。
長所と短所の見つけ方
転職活動でよく使われる自分の「長所と短所」(強みと弱み)の見つけ方をこれまでの説明から説明すると、「潜在的な価値観」と「顕在的な価値観」から見つける事が出来るという事が出来ます。
【自分の長所短所(強み弱み)の考え方4パターン】
①「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観〇」→分かりやすい長所(強み)
②「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観×」→将来的に長所(強み)になる
③「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観〇」→経験で手に入れた長所(強み)
④「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観×」→短所(弱み)、自分が出来ない事
過去の自分の棚卸が大切
「潜在的な価値観」と「顕在的な価値観」で長所短所(強み)が分かるという事を説明してきました。
次はこの2つの価値観を知る方法を紹介していきます。それはズバリ「過去の棚卸」です。
これが苦手な人は「過去の棚卸」の結果は誰にも見せないつもりでやってみてください。出来ればノートに書くことをおすすめします。
人は誰かに見られると思うと自分では気づかないレベルの「小さいな嘘」をつきます。そのため学校でやる自己分析ってやりにくいんですよね。なので「誰にも絶対に見せない」と思って過去の棚卸をしましょう。(※エージェントにも見える必要はありません。)
潜在的な価値観は過去の出来事から
まずは「潜在的な価値観」の見つけ方です。
【潜在的な価値観の長所短所(弱み強み)】
過去を振りかえる時のヒントは「感情が揺さぶられる状況でどう思いどう判断しどう行動したか?」です。筆者的に抑えたい過去のポイントは次の通り。
①家族といたり友達といる時間をどう感じるか
②思春期に起きた大きな出来事の時
③人生で尊敬できる人に出会った時の思いと選択した行動
④自分の嫌な部分が見えた時どうしたか
⑤今の自分ではたどり着けないゴールに対してどう行動したか
⑥負けた&勝った時にどうしたか
これはその行動のあとの結果は気にしないでください。あくまで、感情が揺さぶられた時どういう一歩を踏み出したかという事です。ここが「潜在的な価値観」の選択に近い部分です。
顕在的価値観はスキルである
「顕在的な価値観」はもっと簡単に見つけることが出来ます。
【顕在的な価値観は身に付けたスキルの事】
転職活動におけるスキルをいきなり聞かれると答えられないかもしれませんが、もっと簡単なところから積み上げていくと分かりやすいです。「掛け算」が出来るというのも「顕在的な価値観(スキル)」です。「言葉を話せる」なんかもそうです。なぜなら、生まれつき出来ているわけではないから。こうやって、過去を一つずつ振り返りながら自分が「出来るようになった事」、「出来なかった事」が顕在的な長所短所(強み弱み)となっていきます。
2つの価値観が分かったらこの章で紹介した「4パターン」に当てはめて自分の長所短所を明確にしてみてください!
自分を知り悔いない結果を
転職活動のスタートは物凄く大切です。
筆者の周りの友人にもここが決まらずふらついている人がいます。
転職活動の結果はこれからの人生を左右する事です。そして、「新たな強み(顕在的な価値観)」を手に入れ自分の市場価値を高める大切なものなのです。
どういった掛け合わせで自分を成長させていくかという価値観の軸を持って結果を出しください。
転職は今すぐしなくても良い
私自身、最初は友人の勧めで気軽な気持ちで転職エージェントの第二新卒エージェントneoに登録しました。
当時、仕事に対するやる気がなく、期待もしていませんでした。
しかし、この一歩が私の人生を大きく変えてくれました。
エージェントから企業を紹介される
最初は「自分にはオファーは来ないだろうな」と思っていましたが、現実は違いました。
担当の第二新卒エージェントneoのエージェントから早めにカウンセリングの日程調整の連絡がありました。
私は「まだ転職するか分からないし、自信がない」と伝えましたが、エージェントは「転職をするかどうかは決まっていないこと」「最終的に転職しない人もいること」を教えてくれました。
「それなら良いかな」と思い、カウンセリングに参加しました。
関連リンク:おすすめの転職サービスはこちら
今の仕事を辞められると思うと楽になる
実績はなかったため、多くの企業を紹介してもらったわけではありませんが、3社ほどの紹介を受けました。
これを知った時、「自分にも転職できる選択肢があるんだ」と思い、今の辛い状況に馬鹿馬鹿しさを感じるようになりました。
その後、他の転職エージェントにも登録し、いくつかの企業を紹介してもらいました。
単純なことですが、「他にも会社はある」ということを知っただけで、心の負担が軽くなりました。
紹介してもらえるということは、「自分は無能ではない」と思えたのです。
結果として、いつでも辞めることができるという自信が生まれ、今の仕事に対する気持ちも楽になり、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。
その後、いくつかの面接を受け、1社から内定をもらいました。
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