新入社員の転職

転職で自分の価値観が分からないときは潜在的・顕在的な2つの価値観を知ろう。

転職はポジショ二ングが大切

転職活動中は「自分は本当は何がやりたいのか?」と自問自答することがあると思います。

どうしても、企業の内容を見てもどれもしっくりこない人は選択のベースとなる「自分の価値観」を見直してはいかがでしょうか?

自分の価値観を考える人

「価値観」には「2つの価値観」があります。それは生まれながらに持っている変える事が出来ない「潜在的な価値観」と成長過程で身に付けた変更可能な「顕在的な価値観」です。

この2つの価値観を分けて考える事で、自分に合った選択が可能になります。

きっとこれを知る事は転職で役に立つと思いますので是非これからの説明を参考にしてみてく台!

価値観ってすごく大事

シナプス

「価値観というのは凄く大事」

これは筆者が大切にしている考え方です。価値観の辞書的な意味は以下の通り。

物事の価値についての、個人(または、世代・社会)の(基本的な)考え方。

なんか、分かるようで分かりませんよね。価値観という言葉自体ふんわりとしていて分かりづらものです。

なので、筆者なりの価値観の指標をここではあえて基準とさせてください。

それは「自分の選択の基準となるもの」です。

「あの人とは価値観が違うから合わない」などの誰かと誰かを区別するためにあるものではないという事をまず認識してください。

転職で求める価値観とは

「価値観=自分の選択の基準となるもの」ですから、ここが分かっていないと転職活動の軸がなかなか定まりせん。

筆者の周りの転職活動をしている友人を見ても、自分の価値観が分かっていない人は「エージェントの一言」でコロっと変わったり、「求人を見るたび」ここも良いとかやっぱりこっちはだめ、とふらふらしてしまっている印象です。

別にこれが悪いとは思いません。だれしもそうやってふらふらしながら転職活動における「自分の価値観(軸)」にたどりつくのです。

しかし、時には分からず勢いで決めてしまい転職してから前職と同じような苦労をする場合もあるので「解像度を上げて価値観を知る」というのはとても大切な事だと思います。

全ての選択は価値観に基づいてる

価値観が大事だと思っている人

私たちの「選択」の多くは自分の価値観に基づいています。

「選択」とは物事をどうとらえるかで変わってくるのですが、その物事をどうとらえるかが「価値観」です。

選択には意識的な時もあれば無意識的な時もありますが、ほとんどが自分の「物事への捉え方」にあるのではないでしょうか。

転職をする際に価値観に悩むのは意識的に物事をとらえようとしているのに「何(価値観)を基準にしてよいのか分からない」状態と言えます。

誰もが持っているこの価値観」を2つに分解し、捉えるヒントになる考え方を次の章で紹介していきます!

筆者も同じく自分の価値観が分からなくて悩んでいましたが、この考え方で自己分析が捗りました。

自分が持っている2つの価値観

脳疲労を解説する女性

【2つの価値観】
①潜在的な価値観
→生まれた瞬間から持っている価値観(個性、特性、強み、好きな事)
②顕在的な価値観(後天的に身に付けて顕在化してきた価値観)
→社会性を身に着けていく過程で手に入れた価値観(スキル、強み、能力)

生まれつき持っていた「潜在的な価値観」と成長過程で手に入れた「顕在的な価値観」について詳しく説明していきます。

「潜在的な価値観」とは

モンキーマインド

「潜在的な価値観」とは生まれつき持っている価値観で変える事は出来ない。
ex)性格・向き不向き・好き嫌い・個性

私たちはだれしも生まれながらにして自分の価値観を持っています。赤ちゃんや小さい子を見ていると分かりますが、「みんな性格が違います。」

幼ければ幼いほど、潜在的な価値観だけで物事を捉え選択しているので子供たちを見ると良く分かります。

これは、生まれつき持っているため「変える事が出来ません。」

転職活動の価値観に対する考え方のベースもここにあります!理由は随時述べていきます。

潜在的な価値観の見つけ方

「潜在的な価値観」を知るためには自分の感情が揺さぶられた時の「自分の選択」がヒントになります。

【感情が揺さぶられる時どう反応しどう動きどう思いましたか?】
「恐怖を感じた時」「嬉しい時」「悲しい時」「ワクワクした時」「道のりが果てしないと感じた時」「人と喧嘩した時」「人に負けた時」「人に勝った時」「人にばかにされた時」「人を馬鹿にした時」「目標が出来た時」「何かを変えたいと思った時」「チャンスが来たとき」「ピンチが来たとき」「道が断たれた時」「挑戦するとき」「逃げられない時」「逃げようとした時」…..

感情というのは数えきれないほどあり書ききれませんが、こういう場面で無意識に自分が取った選択が「潜在的な価値観」に近いです。

※前提として「人間の脳は石器時代の名残から不安や恐怖などの感情から身を守るような選択をしますのでカッコ悪いと思う選択も至極自然ですよ。」

年齢を重ねると「理性(顕在的な価値観)」での選択になっている可能性があるので、幼いころを思い出すとより解像度が上がります。

覚えている範囲で行くと思春期当たりの反応が筆者的には的を射ているように感じます。

潜在的な価値観とは個性の事

このように、「感情」を軸とした選択というのはその場しのぎの選択や、継続的に行う選択などいろいろあれど、理屈じゃない部分ですよね。

これは自分自身が生まれながらに持っているもので「個性」と呼ばれたりします。

「個性」とは「強み・弱み・向き不向き」など言われます。この部分に沿わない選択を転職でしてしまうと、心の根底と実際にやっている事がちぐはぐなので上手くいかなくなるのです。

顕在的な価値観とは

思考のループ

「顕在的な価値観」とは後天的に成長する過程で身に付けた価値観。変更可能。
ex)スキル、身に付けた強み/弱み、能力

私たちは成長する過程で社会性を身に付けていきますよね。いつまでも自分勝手で自己中心的でやりたいように感情をまき散らすようなやり方では生きていけないことを少しずつ覚えていきます。

その過程で「対人スキル」「勉強のスキル」「運動スキル」などが身に付き成功と失敗の経験から自分なりの考えや物事の対処法が出来上がります。

まさにこれが「顕在的な価値観」です。生まれたときは誰も持っていませんが、成長するにつれて身に付けていくものです。極端に言うと「後天的に身に付けたものだから変更が可能」という事です。

顕在的な価値観の見つけ方

「顕在的な価値観の見つけ方」は「潜在的な価値観の見つけ方」より簡単です。

【顕在的な価値観の見つけ方】
〇子供の時と大人になってからの違い
〇頑張って出来るようになったものは何か
〇昔はなかったけど今はなぜかついてしまっている癖(逆も然り)
〇自分が持っているスキル
〇周りの人の影響で変わったことは何か

これは直近の自分からも良く分かります!

2つの価値観が合うのが大切

自律神経の疲れ

上で説明した2つの価値観が合う選択が一番大切です。

その際の考え方として大事なのがまず下に「潜在的な価値観」がありその上に「顕在的な価値観」がのっかっているという事です。

【選択する上での2つの価値観の組み合わせ基準】
◆「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観〇」→◎
◆「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観×」→〇
◆「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観〇」→△
◆「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観×」→×

「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観〇」→◎

一番良い選択は「潜在的な価値観」「顕在的な価値観」も合っている選択です。

これは、「生まれながらに持っている状態に後で身に付けたスキル」が一致している状態で、分かりやすい言葉で言うと「好きな事をやれている」と言えます。

この状態の伸び方はアッパーが無く「青天井」です。

例えば、1人でコツコツするのが好きな人が1人でコツコツ研究を続けるような仕事の場合は伸びていく。※価値観は複合的なのでどこに何を沿わせるかは自分次第です。

「潜在的な価値観〇」×「顕在的な価値観×」→〇

「潜在的な価値観」は合っているけど「顕在的な価値観」があっていない場合も問題はありません。

なぜなら「顕在的な価値観」はスキルなので身に付ける事が出来るからです。この場合も伸び方が「青天井」になる可能性はあります。

例えば、生まれつき人と話すのが好きな人が営業スキルはないけど営業の仕事に就いたとしても、もともとの自分の強みに沿っているのでスキルが身についてくると好きになってくる。

「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観〇」→△

「潜在的な価値観」はあっていないけど「顕在的な価値観」はあっている場合は、そこそこのレベルまでは伸びるかもしれませんが、ある程度アッパーは決まっています。

スキルだけでいけるところと、「本当に好きで努力していけるところ」とでは差があります。

しかし、「身に付けたスキルは自分の強みですし能力」なので無駄ではなく自分の選択を助けてくれます。

例えば、親の教育でピアノの英才教育を受けてプロになったとします。しかし、本心ではピアノが好きでない場合スキルとしてはプロですがやりたくない事なので続けているとどこかで崩れていきます。※極端な例ですので悪しからず。

「潜在的な価値観×」×「顕在的な価値観×」→×

「潜在的な価値観」も合わず「顕在的な価値観」も合わないパターンは上手くいくことが低いです。

ただ、やっているうちにスキルが身に付き×→△に変わる事はあります。しかし、辛くて耐えられないことも多いはず。

例えば、コツコツ1人でやる事が嫌いな子供を無理やり親に1人で部屋で勉強するようにしても成績が伸びるどころか勉強が嫌いになってしまう。

顕在的な価値観が強すぎる

ニット帽をかぶった男性

筆者も含めて多くの日本人が学校教育で「みんなと同じように教育」されてきました。

その弊害として「周りに合わせる事」が染みついてきており、その状態で就職や転職という人生において大切な選択を迫られた時多くの人がその過程で身に付けた「顕在的な価値観」で選択してしまっています。

バッチリ「潜在的な価値観」と合う選択をしている人は良いですがそうでなければ「心と体がちぐはぐ」になるため上手くいきません。

もし、今の職場が上手くいっていないなら今一度自分の選択を振り返り2つの価値観のうちどちらを使って選択していたかを見ると「価値観」の捉え方が今より明確化されると思います。

筆者もかつては「自分の価値観」が分からず、周りの目だけを気にし選択して失敗してきました。

是非、「転職」を考えている人は転職前に自分の2つの価値観を明確にして悔いのない選択をしてください。

ABOUT ME
転職クエスト編集部
新卒で入った企業を短期間で退職。無能だった私でも転職してからキャリアアップができました。現在、ベンチャー企業での人事採用責任者の経験や事業責任者の経験もあり、多くの新卒から中途までの採用活動を経験。