人生キャリア

入社してたった2週間で辞めたいと感じるのは普通の反応です

入社してたった2週間で辞めたいと感じるのは普通の反応です

この記事の要点

  • 入社2週間での退職は「判断が早い」と感じられがちだが、辞めたい理由が何かで話は変わる
  • 「人」が理由なら、様子を見ても状況が変わりにくいため見切りをつけてよい
  • 「仕事内容」が理由なら、まだ見極め期間であることが多く、もう少し様子を見る価値がある
  • 正当な理由を説明できれば、次の転職活動でも大きな問題にはならない

入社してまだ2週間ほどなのに、もう辞めたい。そんな自分を「早すぎる」「甘えなのでは」と責めてしまっている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、元人事責任者・マネージャーとして数多くの早期退職の場面に関わってきた立場から、入社2週間という短期間での退職を採用側がどう見ているか、見切ってよいサインと様子を見るべきサインの違い、そして次の転職活動への影響について解説します。

「2週間」という短さを採用側はどう見るか

データで見る

離職理由を調査した結果によると、退職理由として「人間関係」を挙げる割合は離職のタイミングが早いほど高くなり、入社3ヶ月未満で辞めるケースでは52.3%、実に2人に1人が人間関係を理由に挙げています。入社2週間というごく早い段階での退職も、その多くが「人」に起因している可能性が高いことがデータからもうかがえます。

出典:HRプロ「“1年以内の早期退職理由”の最多は『人間関係』」

正直にお伝えすると、採用側から見て「判断としては早い」と感じることは多いです。入社2週間ほどでは、初期のセットアップやオンボーディングのミーティング、一緒に働くメンバーとの自己紹介が一通り終わったくらいの段階で、実質的にはまだほとんど何もできていない状態だからです。

ただし、この時点で「辞めたい」と感じてしまったということは、それだけ何か大きな懸念点を見つけてしまったということでもあります。想定していたことと何かが違った、というのが実態に近いでしょう。

2週間で感じるギャップの正体

  • 一緒に働く人との相性・雰囲気が、想像と違った(「人」の問題)
  • 任される仕事の内容やレベル感が、想像と違った(「仕事内容」の問題)
この時期は、本人がどれくらいできるのか、信頼に足る人かどうかを会社側が見極めている期間でもあります。小さな仕事であっても、しっかり結果を出せるかどうかが見られていると思ってください。

知っておきたい法律の非対称性

労働基準法21条により、入社から14日以内であれば、会社は労働者を予告なしに解雇できます。一方で労働者側は、民法627条により退職の意思表示から2週間が経過しなければ退職が成立しません。つまり「会社はすぐに切れるのに、自分はすぐに辞められない」という非対称な状態に置かれているように感じるかもしれませんが、2週間という期間さえ経過すれば、労働者の側にも会社の同意なく辞められる権利があることに変わりはありません。

見切ってよいサイン、様子を見るべきサイン

大きな判断軸になるのが、ギャップの原因が「人」にあるのか「仕事内容」にあるのかという違いです。

原因別・向き合い方の違い

ギャップの原因向き合い方
一緒に働く人との相性が合わない人は変えられないため、様子を見ても状況が変わりにくい。見切りをつけてよい
仕事内容が想像と違う・物足りない最初から希望通りの仕事を任されることは少なく、見極め期間でもある。もう少し様子を見る価値がある

「この人と一緒に働くのは難しい」と感じるケースは、仕方がない面があります。人は変えられないからです。大企業であれば異動で状況が変わる可能性もありますが、中小企業では難しく、入社直後の異動も現実的ではありません。

一方で、仕事内容についての違和感なら、もう少し様子を見てみる価値があります。最初から自分のやりたい仕事を任されるほど、社会は甘くありません。求めていた内容と明らかに違うのであれば会社側に問題がある可能性もありますが、多くの場合、この初期の期間は本人がどれだけ信頼に足るかを見極める期間でもあります。

採用担当として、迷っているなら動いた方がいいと思う理由

500名以上の面接・採用に携わってきた立場から正直に言うと、「なんとなく合わない」という違和感は、時間が経っても消えないことが多いです。早めに動いて損はありません。第二新卒・既卒に強いエージェントは、転職を決めていなくても相談だけで使えます。

スキル・能力不足で辞めるケースの現実

マネジメントの経験の中で見てきたケースの一つに、能力やスキル不足で結果を出せず、早期に辞めてしまったというものがあります。これは正直なところ、どうしようもない面があります。想定以上に仕事内容が難しかった、本人の能力以上のことを求められていた、というミスマッチです。

こうしたミスマッチの背景には、面接の段階で自分を大きく見せすぎてしまったことが影響しているケースが少なくありません。面接時にありのままの自分を伝えた方が、こうしたミスマッチは減り、結果的にお互いにとって良い結果になります。

次の転職活動にどう影響するか

結論から言うと、2週間程度での退職が次の転職活動で大きな問題になることはありません。短期離職について聞かれる可能性はありますが、正当な理由を説明できれば、それ以外の経験や強みで十分にカバーできます。

ただし、面接官の立場からすると「新しい会社でも同じことが起こるのではないか」という懸念にはなり得ます。そのリスクが起こり得ないことを説明できるようにしておくこと、あるいは説明しきれなくても「それでもこの人を採用したい」と思ってもらえるかどうかが重要なポイントになります。

2週間で辞めること自体は、何ら問題ありません。大事なのは、人は変えられないという前提に立って、自分が変わるか環境を変えるかを選ぶこと。そして仕事内容へのギャップは、短期間では判断が難しいということを理解しておくことです。

よくある質問

Q. 入社2週間で辞めるのは、常識的に見て早すぎますか?

A. 採用側から見ても「判断としては早い」と感じられることは多いです。ただし、辞めたい理由が「人」にあるのか「仕事内容」にあるのかで、見切ってよいかどうかは変わってきます。

Q. 一緒に働く人が合わないのが理由です。様子を見た方がいいですか?

A. 人が原因の場合は、様子を見ても状況が変わりにくいことが多いです。異動が現実的でない環境であれば、見切りをつけることも一つの選択肢です。

Q. 仕事内容が想像と違うだけの場合はどうすればいいですか?

A. まだ見極め期間であることが多いため、もう少し様子を見る価値があります。最初から希望通りの仕事を任されることは少ないという前提を持っておくとよいでしょう。

Q. 2週間で辞めたことは、次の転職活動でマイナスになりますか?

A. 正当な理由を説明できれば、大きなマイナスにはなりません。ただし「また同じことが起きないか」という懸念には答えられるようにしておくとよいでしょう。

Q. 会社は2週間以内ならすぐ解雇できるのに、自分はすぐ辞められないのは不公平ではないですか?

A. 労働基準法21条により、入社14日以内は会社が予告なく解雇できる一方、労働者側は民法627条により意思表示から2週間で退職が成立します。期間の長さに差はありますが、2週間経過すれば会社の同意なく辞められる権利は労働者にもあります。

入社2週間で辞めたいと感じること自体は、何ら問題のあることではありません。大切なのは、そのギャップが「人」によるものか「仕事内容」によるものかを見極めることです。人が原因なら見切りをつけてよく、仕事内容が原因ならもう少し様子を見る価値があります。正当な理由さえ説明できれば、次のキャリアへの影響を過度に心配する必要はありません。

採用担当として、迷っているなら動いた方がいいと思う理由

500名以上の面接・採用に携わってきた立場から正直に言うと、「なんとなく合わない」という違和感は、時間が経っても消えないことが多いです。早めに動いて損はありません。第二新卒・既卒に強いエージェントは、転職を決めていなくても相談だけで使えます。

ABOUT ME
TARO
IT業界で人事採用責任者・事業責任者を経験。累計500名以上の採用面接・50名以上の採用実績をもとに執筆。自身も新卒短期退職→転職でキャリアを立て直した経験あり。採用側と転職者側、両方のリアルを発信します。

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